磁浮列車 〜SMT〜

 中国語で「磁懸浮(磁浮列車)」と呼ばれ、世界最速の営業最高速度、世界初のリニア営業路線として2004年元日、浦東機場〜龍陽路間29.9kmが正式開業しました。JRが研究・実験を進めているマグレブとは異なり、リニモのHSSTと同様、ドイツ・トランスラピッドの電磁吸引支持方式を採用しています。
 最高時速430km/h、所要時間7分20秒と圧倒的な速さですが、市内側の駅の位置や乗換えの面倒さなど、空港アクセス手段としては残念ながら機能していません。

 延長計画は当初から、
   @浦東空港から松江、嘉善を経て杭州
   A龍陽路駅から上海南駅、嘉善を経て杭州
   B龍陽路駅から上海南駅を経て虹橋空港
 などの案がありましたが、建設費の問題やトランスラピッド側が技術流出を懸念するなど、白紙になったという報道も流れました。
 現在は上海万博が開催される2010年までに、龍陽路駅(浦東機場駅寄りから経路変更して駅は廃止という憶測も)から黄浦江南岸の万博会場、上海南駅を経て虹橋空港(北京〜上海間高速鉄道の終点も併設する大ターミナル)に至る経路がもっとも有力です。
***2005年12月1日にダイヤ改正が実施されました***
 それまで8:30〜17:30だった営業時間が7:00〜21:00に拡大されました。拡大された7:30〜8:30、17:30〜21:00の間は周辺に配慮するためか、安全のためか最高速度が300km/hに制限されるため所要時間は8分10秒になります。
 また15分の運転間隔や運賃50元、100元に変更はありません。


 〜浦東機場駅〜
 空港の出口をでると目の前はリムジンバスやタクシーの乗り場です。エレベーターかエスカレーターを探して2階へ移動しましょう。2階に着いたら『磁懸浮車站』『磁浮車站』の表示に従って長い通路を進むとコンコースに辿り着きます。隣にはアウトレットやフードコートもできました。
 片道切符(単程票)は貴賓席100元、一般席50元で、当日の航空券(搭乗券ではダメ)を提示すれば各々80元、40元に割引きされます。また地下鉄と同様に交通カードも使用できます。
 「機場」は空港、「站」は駅の意味です。
左上:リニア駅への通路。悪名高い格安航空チケットのビラ配りが待ち構えています。

右上:駅外観。

左下:コンコース。

 切符を買ったら飛行機と同様に荷物検査を受けて改札へ。切符は座席指定ではないので来た列車の好きな席に座りましょう。
 駅は乗車用と降車用に分かれた相対式ホーム2面2線型で、下車客を下ろした後一旦奥の折り返し線に引き込んでから乗車ホームに入ってきます。
左上:切符売場。 「イィチャン、イッパンダ(一般席1枚)」「リャンチャン、クィピンダ(貴賓席2枚)」と言えば通じるでしょう。

右上:改札口。係員のお姉さんが自動改札機に切符を通してくれます。

左下:ビルの中にある駅構内。ホームには柵が設置されています。

 〜車内〜
 列車は5輛編成で浦東機場駅側の先頭車が貴賓席車です。
 貴賓席は2列+2列の4人向かい合わせクロスシート、一般席は3列+3列の方向一定座席で、車内販売やトイレはさすがにありません。 先頭車ではかぶりつきも可能!
左上:列車は『新湖明珠号』と名付けられています。同名の不動産会社が命名権を落札しました。

右上:貴賓席。試乗会の時は一般席の切符で乗車できたので満席でしたが、現在は...

左下:一般席。デッキには荷物置場があります。

 発車するとグングンと速度を上げ、並行する道路の車をどんどん追い抜いていきます。3分ほどすると世界最高速度の430km/hに達し、車内の揺れも思いのほか大きくなります。車窓は変化の少ない農村地帯ですがこの揺れでスピード感が感じられます。
 最高速度に達したのもつかの間、数十秒するともう減速し始め終点の龍陽路駅に到着します。
左上:車内では服務員さんが中国語と英語でリニアの解説をしてくれます。

右上:世界最高速度。これを見れば目的達成!?

左下:速度も速いが揺れも凄い。

 〜龍陽路駅〜
 龍陽路駅は3面2線で真ん中の島式ホームが乗車用、外側の片面式ホームが降車用になっています。ビルの中にあって暗い浦東機場駅に比べ、こちらは明るいので記念撮影に向いています。ホームでは警備員が目を光らせていますが普通にマナーを守っていれば自由に撮影させてくれます。
左上:3階にある駅構内。

右上:改札口。下車時は勝手に出ましょう。切符は回収されません。

左下:切符売場。

 駅1階の浦東機場駅側には『上海磁浮列車科技展示庁』があり、リニアの乗車券を提示すれば無料で入館できます。リニアのお土産コーナーも併設しています。

 龍陽路駅は周りの風景からも分かる通り郊外の新興住宅地です。 市内へはあと十数キロあるのでタクシー、地下鉄、バスに乗換えましょう。もうひと頑張り。
 2号線は北側の地下にあり市中心の人民広場駅までは約15分、龍陽路駅は途中駅ですが座れる確率は高いです。
左上:駅外観は地方の新幹線駅のような感じ。

右上:南側の広場にたむろしてるタクシーはふっかけてくるので不評でしたが、2005年11月に開催された工業博覧会を機に管理が厳しくなったようです。

左下:発車したリニア。

*機は簡体字で「机」   ふりだし

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