「こ、の、薄汚い裏切りのもがぁぁぁァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
フェルマが襲い掛かってくる。もはや、元同胞と言う気も、手加減する気も無い様だった。
「下がっててくださいね。」
そう言ってフェリシアから離れるアツェム。
それを追ってフェルマの腕が伸びる。
ザシュッ!!!
が、いつの間にか彼の手に戻っていた青い剣がその手を叩き切った。
「グゥゥゥオォォォオオオオオオオオオ!!!!!!」
そして間髪いれずフェルマ本体を蹴り飛ばす。
ボガァンッ!!!
フェルマの体が家一つを丸々巻き込んで吹き飛ぶ。
そして、フェルマがアツェムの居た場所を瓦礫の中睨み付ける。
しかし既に彼の姿は無い。
「どこを見てるんです?フェルマさん。」
声はフェルマのすぐ後ろから聞こえてきた。
そして今度はフェルマが振り返るより早く蹴り飛ばした。
ゴッ!!ガッ!!バァンッ!!!
何度もバウンドしながら聖女の像に突っ込み、粉々に石像を粉砕するフェルマ。
そして、瓦礫に埋もれながらフェルマは抑えきれない疑問を噴き出していた。
「き、さま・・・・何故だ!!いかに永きに渡り封印されたとは言え我はこの町の200人以上の魂を喰らっている筈、人間なぞに再構成した貴様に!!!!」
「ああ、それは貴方の勘違いです。」
あっさりとアツェムは言い切った。
「な・・・・・に?」
そんな筈は無いと言いたそうだが、実質全くアツェムに敵わないため、それが嘘とフェルマは断定できなかった。
フェルマ・イェツ・ロエグリョム
「ふふ、私たちの名前の意味を考えてくださいよ。そうすればすぐに判るでしょう?ねぇ?「白き嘆願の魂喰らい」さん」
そういって、笑いながら自身を滅ぼしに来る男に、フェルマは彼の再構成前の名前が口から出るのを感じた。
自身が滅ぼされるという、恐怖に怯えながら・・・・・
「そ、そうか・・・・貴様は・・・・・力は失っていないと言っていたな、そうだった。貴様は―――――」
深海を思わせる剣が、フェルマの体を斜めに切り裂く、その瞬間。フェルマの体は光の粒子となって消えた。
そして、そこにフェルマの断末魔の言葉だけが残った。
アツェム・イェツ・ガルジャス
「・・・青き偽りの魂喰らい」
と・・・・・
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