少女は返す言葉も無いのかうつむいて黙ってしまった。
「はぁ・・・はぁ・・・・・っっつつ!!」
勢いに任せて叫んだせいか、彼の傷口が、ずきり、と鈍い痛みを訴えだした。
「はぁ・・・はぁ・・・・とニかく、何もしねぇんなら行かせて貰うぞ。」
と、痛みに顔を歪めながらも出て行こうとする彼に縋り付いた影があった。
「あ、あの、その、ごめんなさい!!でも、ほんとに何も危害は加えませんから!!だから、まだ歩ける状態じゃないし、私のせいだから、せめて怪我が治るまでは・・・・・・」
彼女は泣いていた。
なきながら彼の腕に必死に縋り付いていた。
その様子はあまりに痛々しく、見ている者に強烈な罪悪感を植えつけるに十分すぎる光景だ。
だが、それを彼が感じる事は無かった。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!!!!!!!!!!!」
彼女が縋りついた瞬間、既に彼の体には理性が吹き飛ぶほどの激痛が脳髄を貫いていたのだ。
それに彼女が気付いた時は、時既に遅し。
「あ・・・・・・ご、ごめんなさい!!」
「・・・て、めぇ。・・・やっぱ、・・っざけて、ン、だ・・・」
その言葉を言い終わらないうちに彼の意識はまた闇へと沈んでいった。
・
・
・
・
次に目を覚ました時、彼はまた、同じベッドの上で寝かされていた。
「・・・・・何かしタ様子は、ねぇな」
自分の無事だった方の腕を見、ボソッと呟く。
そして、ぐるりと周りを見渡した。
そこはよくよく見ると見たことも無い機械や道具に埋め尽くされていた。
「へぇ、なんか、色々アんだな。ツっても、襲ったり助けたり、訳わかんね。」
気絶する前に最後に見た少女の表情を思い出す。
「泣いてた・・よな。・・・・・・ちっ、俺が悪りぃミてぇじゃねーか。」
そういうと、ぼすっ、と片手を顔で覆いをベッドに倒れこんだ。
「・・・・・・・・怪我が治るまでだかンな。」
ぼそっと、言うべき人間が居ない空間で彼が呟いた。
それからまた、彼の意識は深い闇へと落ちていく。
・
・
・
・
|
|||
|
|