キャーーッ!!!ジャジャジャッ!ジャジャジャッ!ジャージャーン!!
はい、どこぞのサスペンスものの劇場だかなんだかのCMがあけたこちらは某物産問屋の某茶室。
例によって例の如く、代官様と監獄屋さん。
このパターンはあれですか?
あれですね?
あれなんでしょう?
そう!悪役のお約束と言えば!!
「お代官様、わざわざ遠い所からご足労頂きまして、これはほんのお礼でございます。」
そういってハゲ面がひげ面に差し出したのはお菓子の箱。
お代官がそれを開くと中には紙に包まれた長方形の物体X
それを持ってお代官様一言
「おうおう、わしはこの菓子が好物でな。いや結構結構。」
賄賂だーーーーー!!!!!!
お金!小判!銭!
アーユーアンダスタン?
イエッス!!
これはお約束のアレでコレですな。
よしっ!行くしかあるめいよ。
実際に取引の行われている200Mほど先に位置する橋の上で、ヴォルトはそう感じていた。
彼は無法者どもを拷も……いや、紳士的な取り調べによりこの時間に監獄屋が奥の間で黒幕と会うみたいだって話を聞いて少し前から左目に仕込んである遠距離用スコープで監獄屋の奥の間を覗いていたのだ。
当然透視機能その他もろもろも付いてるので遠くの橋の上からでも確認可能って訳らしい。
まさにサイボー……いや、からくりならではである。
ついに作者まで俺を木製の歯車ごときと一緒にしやがった!?
そして、そんな彼を見る道行く人の目はただただ白かった。
シカト!?
傍目から見れば一人で大騒ぎしている変人である。
どうやらヴォルトは今まで思った事を全て口に出していた様子だった。
「え? あ、えーと、き、気にするな」
意味のわからないフォローを入れてみるが当然効果は無い。
「ぐ……ああ、ちくしょう、おぼえてやがれ!!」
もはや支離滅裂も良いところである。
訳の判らない捨て台詞と共に彼は目的の屋敷に向かって駆け出した。
うう、何で俺が恥ずかしい思いをせにゃならんのだ。
ちくしょう、理不尽だ!
これもあいつらのせいだ、ああそうだとも、あいつらが悪いんだ!!
恥を悔しさに変えて、彼の足は屋敷へと見る見る近づいていった……。
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