八月十四日
今日はいつもに増して気分が悪かった。
そのおかげで昼食も食べる事が出来ず、仕事場の屋上で風に当たり気晴らしをしていた。
こんな状態でも仕事が滞らないのは今までの積み重ねの賜物だろう。
最早それは楽しいわけでも、嬉しいわけでもなく、只の反復作業。
つまらない。
だが辞める理由も見当たらない。
同僚にも賞賛されるが、別に何も感じない。
ただ、どうでも良い。
八月十五日
数人が仕事場をリストラされた。
その中に俺は入っていなかった。
何故こんなにもやる気の無い俺が残っているのだろうかと思ったが、最近は私見で仕事はせず、事務的に、機械のように与えられた仕事をこなしているだけなので、前よりも業績は上がっていることに気が付いた。
皮肉なものだ、やり甲斐を感じなくなった事が功を奏すとは。
いや、ある意味世の中はそういうものなのかもしれない。
感情さえなければ、もっと、利益が伸びるだろうに――
八月十六日
今日は昼食時に同僚の女性が一緒に食べようといってきた。
ここのところ毎日話しかけられている気がする。
良く飽きないものだ。
別段用も無いので一緒に昼食を食べた。
話した内容は特に覚えていない。
きっとどうでも良い事だったのだから…………
八月十七日
明日は久々の休みだ。
特に用事は無い。
前までは色々な事をしたものだが、今は何もする気が起きない。
いつもの女性が予定を聞いてきた。
俺と話すよりももっと有意義な奴はいるだろうに。
特に予定は無いと言ったら映画に誘われた。
断る理由も無いので映画に行く事になった。
その程度の事であそこまで笑えるとは、彼女はきっと人生が充実しているのだろう。
ただ、羨ましく、そして、疎ましかった。
|
|||
|
|