

秋の例会は、めったに聞けない奥地さんとのQ&Aでしたから、例会の内容をまとめて掲載します。
最後の部分で語られた「不登校を認められない 3要素」は、本当に明快です。
| 質 問 | 子どもの不登校に対して家族(父親・祖父母など)が理解してくれない。どうすればよいか? |
| 参加者から | 祖母が理解がなかった。しかし、祖母が責めてくれたおかげで自分が子どもの味方になることができ、親子の結びつきが深くなった。 |
| 参加者から | 祖父母が自分(母親)を責め、自分は祖父母と子どもとの板挟みになってつらかった。しかし、子どもの写真や作品が周りの人たちに認められようになってくると、祖父母も変わってきた。今では、応援してくれている。家族が言うよりも、周りの人たちから言われるはうが効果がある。学校の先生の口から言ってもらうと受け入れられる事もある。 |
| 奥地さんの回答 | この質問は、日本全国どこでも出される。 時代のギャップや価値観の違いがあることは理解しなければいけない. 学校が何よりも大切で、世間体がとても気になる世代である。つまり、”特効薬はない”と思っておいてほしい。そして、そんな考え方になっていることも尊重してあげよう。誰でも、求める時でなければ受け入れることはできない。正しいことでも押しつけてはいけない。 父親についても同じ。そのうちに、子どもの方が成長して、父親を受け入れられるようになることもある。不登校の子どもはやさしいから。 『不登校新聞59』の小学生座談会で、「お父さんは違う世界に住んでいるんだ。」と言っている子もいる。 家の中に一人味方がいればいい。 「さっき、おばあちゃんはあんなに言っていたけど、お母さんはそうは思わないよ。いろいろな考え方があるんだよ。」と、陰で言ってあげればよい。 |
| 質 問 | 19才の子どもが閉じこもっている.自分も閉じこもりがちだったが、今はシテーレの親ゼミに通っている。 親ゼミ:親の会を深めるために、20人以下の人数で4ケ月間ゼミを受ける.渡辺たかしさんのアドバイスも受ける。 閉じこもりから見ると、不登校がうらやましい。 子どものことで、医療機関にかかるのがよいかどうか揺れている。 |
| 回 答 | 文部省は、スクールカウンセラーの配置によって不登校の増加が緩やかになってきたと言っている。 スクールカウンセラーは、すぐに医療機関に行くように言う。医療機関が不登校に関わることが多くなってきた。医療機関に任せるよりも家族がどう関わるかが大事。家族が余裕を取り戻して子どもと向き合うことも大事だ. 脅迫を治そうとするのではなく、脅迫とつき合いながら生きていこう。悩みは、現実を受け入れない自分にある。それを問題としないでつき合っていくことで楽になる.例えば、癌とわかったら、癌とつき合いながら生きることで楽になる。 医者は有名だからといって有能とは限らない。 |
| 質 問 | 親の会の進め方はどうすればよいか? 学校と親の会との接点は? |
| 回 答 | 親の会がなかったら、不登校の歴史は悲惨なものになっていただろう。
親の会は、世間や行政から、誤解されている面がある。親の会は子どもを理解するための会である。 親の会は雰囲気が大事。教師がいると、親が窮屈な時もある。古くから入っている親が教えるような形も困る。みんなが対等に。先生はどうしても一目置かれがちなので、先生が少し下がらないと対等になりにくい. いつも同じ内容だとマンネリ化してしまう。進める立場の人は、努力しなければいけない。 何でも話せて、いろんな話が聞けるのがよい.広めるためには、学校の先生が、子どもや親の様子を見て、時期を見て親の会を紹介してくれるといいなあ。 |
| 参加者から | 不登校を受け入れていくことにしたら、目から鱗だった。 今年は、別府地区だけで15人の中卒の就職希望者があったそうだ. 『ホストクラブの話(自分で決めて、自分で断った子)』から、親は引っぱっていくよりも道を用意してあげればよい。 |
| 質 問 | 6年間家にいる。家族はうまくやっている。この居心地のいい家でこのままぬるま湯の状態でいいのか? |
| 回 答 | じゃあ、厳しくしますか?(いいえ。) 厳しくやっても意味がないですね。本人にとっては、今はいい状態。だから、本人が何かしようという気になった時にすればよい。 |
| 質 問 | もやもや状態を生き生き状態にするには? |
| 回 答 | ゲームがなかったら、子どもはもっとたいへんでしょうね。ゲームがあるから1日が過ごせる。不安や自責の時を、何かをすることによって紛らしている。全て満たされているわけではないが、ずーっとやっていると飽きてくる。 子どもは生き生きしていなくちやいけないのか。生き生きしていれば親が安心する速け。生き生きしていなくてだら一つとしていることが必要な時もある.失ったエネルギーを充電するのには時間がかかる。 子どもが何かをしたい時には、協力をする。「ほっといて。」と言った時には、ほっとくのがよい。とにかく、したいことに協力すること。子どもの心が変わったら、「この前はこう言よったじゃん。」と言わない. 『心はコロコロ変わるもの.』 本人を信頼して、一緒に生活していこう. |
| 質 問 | 連絡帳やプリントを届けることなどのソフトな登校刺激はどうなのか? 本人は本当に望んでいるのだろうか? (教師から) |
| 回 答 | 子どもは、自分の本当の気持ちがわからない。プリント等を、子どもが、「ほしい。」と言ったら、「渡すけど、やらなくちゃいけないということではないよ.」と言ってあげる。または、いるようになったらもらえばいい。 学校との関わりがあれば、学校に行っていない自分を否定する。 いい先生であるが故に、学校を断れなくなることがある。(親も子どもも)親がせっせと行く所は、子どもにとって大事な所になってくる。 いい先生でも、子どもは学校のシステムと合わないこともある。だから、教師は、『休むことも認めてあげよう。』という気持ちで応援してあげよう。 教師と親も信頼関係が必要。人間と人間としてつながり合えていて、意思の疎通があれば安心できる。一律に考えないで、その人その人に合わせていく。いい先生は、子どもの育ちについて親と話し合っていく。遠ざかると、親が不安になる。 |
| 子どもから | 今の時代は、子どもがお金を使わされるターゲットになっている。親は子どもを塾などに預けて、高見の見物をしている。 大人は自分でしないで子どもに強要する。(パソコン・英語・ボランティア等) 不登校は、社会のおかしさを見直す機会、親との関係を見直す機会だ。不登校は、今の子どもの学生運動だ。 |
| 質 問 | 自分の子どもは、家で静かに過ごしているが、…… |
| 回 答 | 静かにすごす人、どこにも行かない人も多く、それも大切。外に出ることが大切ではなく、孤独も必要。外に出ると楽しいけど、人と合わせるきつさもある。 |
| 最後に | 不登校を認められない、ネックになっているものが3つある。 (@学力 A社会性 B資格 の3つ。 @について 子どもは、暮らしの中で学んでいる。学校だけでつけられた力はない。テレビを見ても学力はつく。学校の勉強をしていなくても、いろんな力がついている。 Aについて 社会性は信頼感である。まずは家族が理解できると、その周りのものに信頼が持てるようになる。次のステップで一歩る踏み出す力になる。 Bについて 大検でも、必要になった時にいつでも取ることができる。 だから、3つはクリアーできる。 『不安がらずに、今のあり方、子どもの状態を認めてよいです。』 |
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