四国旅行Chapter V 高知→小豆島
(徳島経由)

行程

高知→阿波池田(土讃線)→徳島(徳島線)→高松(高徳線)→高松港(徒歩)→小豆島池田港(国際フェリー)→小豆島オリーブの丘YH(バス)

通過市町村(通過順)

・高知県
高知市、南国市、土佐山田町、大豊町
・徳島県
山城町、池田町、井川町、三加茂町、半田町、貞光町、穴吹町、山川町、川島町
鴨島町、石井町、徳島市、藍住町、鳴門市、板野町
・香川県
引田町、大内町、津田町、寒川町、長尾町、志度町、牟礼町、高松市、
池田町、内海町

・同じ道を3度も・・・

西鹿児島の辛酸を二度となめない為(詳しくは九州旅行を参照)に、アラームを5時半頃にセットして6時54分発の快速阿波池田行きに乗った。カプセルの中ではテレビやラジオも見ることが出来る。アダルトチャンネルなどもありびっくりしたがまさかカプセルの上で見るわけにはいかない。隣や下のカプセルの住人のわずかな動きですら分かるほど静かな空間なのだから。

清々しい朝であった。徹カラ明けのどんよりとした朝ではなく、楽しい一日を予感させるような明るい空であった、が、儂はこれから徳島まで戻って事故処理を行わねばならない。徳島に帰るのが怖かった・・・レンタカー会社の人にも多大なる迷惑を掛けた。そんな人に対して顔向けが出来ない。どんな顔をして行けばよいのか。唯一の救いは6時に高知を出ても徳島に着くのが昼頃になっていると言うことである。

夕べはリラクザイゼーションルームで「ガイジ」を全館読破するなどの愚行をくり返した為にほとんど寝ていなかった。従って土讃線もほとんど寝ている状態だった。当然写真なんかもありません。最も気が重くて写真どころじゃなかったというのもあるのだが。

後から知ったのだが、1日目に通った坪尻の様にスイッチバックの待避所としての駅が高知にもあって、新改という駅だが、ほとんどの電車(普通電車も)が通過するために一日数本しか停車しないというとんでもない駅らしいが儂の時は停車したかしていないか全然分からないまま(寝ていた)過ぎてしまった。今時刻表を見ると・・・思いっきり通過している。しかし、この新改を挟む駅土佐山田、繁藤の間で36分もかかっている。大阪だったら新快速で京都を越えて山科ぐらいまで行っているのではないだろうか。

(確か)繁藤で長時間停車があって外に出てペットボトルを仕入れたのだが、外には国道33号線(?)が走っていて自分の愚かさを再び痛感したのであった。電車は大歩危小歩危の区間に突入する。この区間、なんとこの旅行で3度目の走行(2日目、3日目、5日目)というとんでもない区間である。本当はこんな所じゃなくて室戸岬なんかを走りたかったのに・・・

電車は阿波池田に到着する。ここから徳島線に乗車して徳島へと向かう。徳島という行き先表示をみると戦慄が走った。いよいよ儂の試金石が近づいてきているのだ。前に阿波池田のYHに停まってた時にはこのような事態になるとは思いもしなかった。阿波池田のペアレンツの人がこの話を聞いたらどんなに驚くであろうか。

徳島線は1日目にも通ったとおりの路線で吉野川をひたすら下るだけである。二度目とあってもはや停車駅すら覚えてしまった。基本的には同様に寝ていたが山川駅付近の国道が酷道に代わる438号線を見て、見の越、京柱峠を走破した儂の在りし姿を思い浮かべた。儂はあの向こうに見える山を登ってきたのだ・・・

電車は順調に佐古に到着し、次はいよいよ徳島である。相変わらずの徳島駅の駅舎・・・そしてあの角を曲がると小さな小屋があってそれが駅レンタカー事務所・・・あった。かつては儂の夢の拡張デバイスとして機能していたそのレンタカーも今では儂の心労の根本と成り果てていたのであった。

事務所に入る。事務員の人は意外な事にそれほど厳しくは無かった。むしろ儂の無事を見て胸を撫で下ろしている感すら見られる。勿論、非は儂にあるわけだから儂は神妙モードMAXで対応していたのだが、その態度が今回の旅を通して功を奏した様だ。大きな問題もなく、儂は無事事故処理を済ますことが出来た。休業補償+ガソリン代の\51,500は痛い、が、それはこれからのバイトで稼げばいいだけの話なのだから。勿論、ネタとしては「13万円が海のもずくに〜!!!」なのだが、決して痛い出費ではなかった。

高松のレンタカーの人が儂の負担を軽くするために東奔西走してくれたのも、徳島レンタカーの支部長がレンタカーの高知から徳島までの回送料金を負けてくれたのも全部情が動かした結果なのであろう。人間とはロジックではない。ロジックに頼って生きる事は最も楽な事ではあるが、ロジックに+αした人間ほど人間として暖かみのある人はいない。今回の旅で儂が学んだ経験である。人には情を以て接し、理(ことわり)には理を以て接するのが我々科学者としての務めではないであろうか。決してどっちかだけではなく、常に両者の接点を見据えながら生きてゆけば大きな失敗をしでかすことはないのではないだろうか。

かくして3日間にも及ぶ事故の処理は全てが終了したのであった。儂は再び旅人モードに突入するのであった。

・高徳線

とりあえず今日は松山まで行こう。そして道後温泉に入って旅の疲れを癒そう。そう思い高徳線の板野行きに乗車する。電車の中で、いままでの事故の話を直後に親にした程度でどこにもしていなかった事に気づき、京都のS、Y、Y、そして東京のSにメール、電話の嵐を送ったのであった。もう儂に拘束はない。だからあちこちに弾幕を張る余裕ができたのであった。東京のS氏との電話の後、携帯の金額を見るとびっくりしたが・・・

徳島から板野へと向かう。夏の日差しを浴びて蓮が大きく葉を広げていた。写真は池谷あたりだったかな・・・

板野で一時間ばかりの電車待ち、こうなると駅周辺の探検となる。まずは駅舎から

駅舎には公衆電話なるものは存在無く、代わりに黒電話が置かれていた。しかも、この台の真ん中に張られている白い紙には「無料です」と書かれており、無料で電話が掛けられるというすばらしい公衆電話であった。駅の近くにある商店でアイスを買って食べた。夏の日差しにアイスがひんやりとして、まさに夏真っ盛りの中を歩く少年の様な旅行気分を満喫していた。

電車は香川県に入り、オレンジタウンなる微妙な駅を過ぎる。この時儂は時刻表を眺めた。そして厳しい現実を知ったのである。徳島を経由したために、松山へ行くのが大幅に遅れており、このまま向かうと松山に到着するのは夜の22時半頃になってしまい、温泉どころではないのであった。YHは道後温泉にあり、松山市街から路面電車に乗って行かねばならない(「がんばれ運転手」参照の事(笑))のだが、これほど遅い時間になると電車が走っているかどうかも怪しいし、もしも走っていなければそれこそ到達不可能となってしまう。ここは松山まで行くのを避けたほうがよさそうだ。どこか途中で止まれる場所はないだろうか・・・無理である、どこもお盆休みで空いていない。そして最後に思い付いた殺人的アイデア、儂が思い立ったら則行動だとか、次の行動が予想できないと呼ばれる所以であるある決断をくだすのであった。「小豆島」に行こう・・・

そうして高松に着いてから駅でYHに電話を入れて予約を取り(向こうはかなり渋っていたが・・・)船に乗るのであった。YHへは同じ小豆島でも内海行きのフェリーが近くて便利との事だが、ふと見ると別の港、池田行きのフェリーがあり、また小豆島内の町並みも見てみたいというのもあったので、すぐに池田行きに乗り込んだ。

・小豆島

一時間ほどの船旅だが、その時間は丁度今までの旅の手記をまとめるのにちょうどいい時間であった。窓に浮かぶ夕焼けをみながら男は静かに手帳に何かを書き込むのであった・・・なんてかっこいいことをしようとすると邪魔が入るのが大阪人の宿命で、横にいるガキの兄弟が喧嘩を始めて兄貴が弟を泣かしてしまい辺りはとんでもない騒音に見舞われた。

こうして小豆島へと上陸し、池田港で夕食を済ませてからバスに乗り、ユースホステルを目指したのであった。

次回予告

次回はいよいよ最終回、
旅の結末に訪れるのは喜びか悲しみか・・・
四国旅行最終回 小豆島→高槻 見なきゃ損損

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