
松野→江川崎(鉄道)→高知(レッカー車)
・愛媛県
松野町
・高知県
西土佐村、十和村、大正町、窪川町、中土佐町、須崎市、土佐市、春野町、高知市
夕べ疲れ切った体を振り絞って進んだ西土佐村十和村の境の酷道区間、車を路肩に擦ってしまったR439,R381分岐点を軽やかにレッカー車は走って行く。これから窪川を経由して高知へと向かうのである。しかし、そこまでどれだけ距離があるのか想像も出来ない。レッカー車の到着が遅れたのは須崎市内の帰省ラッシュの影響で2時間も遅れたのであった。、
まずはR381をヨサクを越えて太平洋に面した窪川へと向かう。さすがにレッカーでヨサクを使うわけにはいかない。普通のルート、とはいえ儂にとっては初体験の道、事故ったとはいえ時めかぬはずが無い。レッカーの運転手と事故った話や、ヨサクの話などをしながら快調に進んでいく。途中、運転中に携帯を探したりするので「『本当に』危険ですからやめてくださいね」と冗談までかますほど儂は回復していた。というよりやっと忌まわしき江川崎から脱出できてホッとしたのであろう。このルートには四万十川唯一のダム、家地川ダムがあったりするのだが、それに気づいたのはつい最近のニュースステーションであった。ダムを無くそう、つぶそう、という看板があったりするのは目にしていたのだが。R381も儂が走った場所以外は常に2車線で快適な道であった。やはり儂のチョイスだけがまずかったのであろう。
太平洋に出るとそこには広い広い水平線が広がっていた。窪川からは国道55号線で高知を目指す。土佐町の久礼坂など、圧巻の峠も存在したが基本的には幹線道路である。さすが2ケタ国道という感じの道が続く、
須崎、ここで車は渋滞の列に捕まった。帰省ラッシュでレッカー車は同じ場所で2度も渋滞の辱めを受けることになったのである。たまらずレッカー車は休憩がてらコンビニへと立ち寄る。コンビニに入ってくるレッカー車は壮観であった。車に乗ってからここまで飲み物を一滴も飲んでいなかったので喉が非常に乾いていたので助かった。レッカー車の人に昼飯をおごってもらった。手巻き寿司である。コーヒーだったらネタだったのだが・・・
レッカー車はその後快調に高知市に入り、日産ディーラーへ入り車を運び終えた。そして「楽しい楽しい」精算が待っていた。その金額、\76,500!!高い高いドライブであった。レッカー車の人に高知駅まで送ってもらう予定だったのだが急にレスキューの要請があったらしく、結局そこで解散であった。暫くディーラーの駐車場を見ていたのだが、事故車や故障車が続々と運ばれており、その一つにフロントガラスが派手に割れ、ペシャンコになっている車を発見した。ををっ、と思いその車を見回すと運転席のハンドルの上に紅い血の後が・・・一つ間違えていたらこうなっていた自分の存在を不思議に思い、こうやって怪我一つなく立っている自分自身の僥倖を噛みしめた。
事故車の処理も終わり残すは徳島での事故処理である。車は高知で済んだのだが、私自身は徳島まで戻らねばならないのである。しかし、もう時間は5時を回っておりもはや徳島へのアクセスは不可能となり、明朝に出発することにしてとりあえず高知市内を見物することにした。
事故った境遇においても観光気分だけは忘れないl。それが旅人としての精神である。身軽になった自分をむしろプラス方向に考え高知の町を闊歩したのであった。腹が減った。先に飯を入れよう。と思ったら牛丼屋があり、そこに入った。するとそこに飛び込んだ景色は・・・

マンガ図書館を思わせるようなコミックの山である。とりあえずJOJOに読み耽るKAZであった。この写真は店の人にばれずにこっそりと撮ったものである。

これが高知で有名なはりまや橋である。橋とはいえ、川は地中へ埋められ情緒が微塵も感じられない。
この後、終バス1個前のバスに飛び乗り、坂本龍馬の銅像のある桂浜へと向かった。坂本龍馬と言えば土佐が生んだ英雄であるが、私の生き方に大きな影響を与えた人物と言えるであろう。高1の時全八巻の司馬遼太郎著『龍馬が行く』を読んだ時の感動は忘れることが出来ない。「俺は龍馬みたいな人間になろう。」そう思った事もあったものである。グローバル的な視野が現在の儂に出来ているかどうかは甚だ疑問ではあるが、決して群愚には陥りたくないものである。常に自分の頭で物事を考え真偽を見極めねばならない、そう思っている。
さて、坂本龍馬像だが、桂浜に辿り着いたときには既にあたりは真っ暗でデジカメをしてもカメラにそれを捉えることは出来なかった。しかし、太平洋の景色はすばらしかった。これも写真には写せなかったが、丁度満月で、月の上がった所でうねる波、東映の始めのテロップ、まさにそれであった。昼間に来たのならそれはそれで良かったのかも知れないが夜の桂浜というのもなかなか素晴らしい物だと思った。
桂浜に居る間、儂の回りをうろついていた犬である。事故さえ起こして傷心しきっている儂を慰めてくれているのかと思ったら、ただ単にえさをせびっているだけのようであった。バスに乗るとメス犬の所へと帰っていった。

高知ではカプセルホテルに泊まった。初めてのカプセルホテルであるが、意外に環境は良好である。ただの風呂場ではなく、マッサージ施設やリラクザイゼーションにも力を入れており、プライバシーが無い事を除けば極めて良好な空間で優雅な時を過ごすことが出来る。満足であった。と言うことで風雲急を告げる旅行記4日目を終えるのであった。
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