「THE EYE」(2002) 監督/オキサイド・パン、ダニー・パン
出演/アンジェリカ・リー、ローレンス・チョウ 他
◆2歳の時に失明したマンは、20歳になり待望の角膜移植手術を受け視力を回復する。手
術後、脳腫瘍で入院している少女インインに励まされながらリハビリをする毎日だったが、
ある夜、隣りのベッドに寝ている老婆が、黒い人影とともに病室を出ていくところを見つける。
翌朝、看護婦にそのことを告げるが、すでに老婆は他界したことを知る。
やがてマンは退院し、心理療法士ワ・ローのもとに通いながら、徐々に視力のある生活に慣れていくが、
それに伴い、ときおり不可解な人物や出来事に遭遇するようになる―。
オススメ度 ★★★★★★6
◆「結構怖かった。タイにしてはがんばった映画じゃないの?」「なんかギャグっぽかった。もう少しがんばってもよかったんじゃないの?」という意見で友人と対立(笑)。病笑が前者。しかしこの対決は病笑がすぐに折れてすぐに決着。確かに、観て数分したらもう怖いやらなんやら話の内容すらもあんまり覚えてないというていたらくでしたので。
日本の秀逸なホラーやら血みどろだけが全てのスプラッタホラーだのを観てばっかりいると、突然こういう真っ向勝負のベタホラーを突きつけられたらついつい「あれ?おもしろい」などと錯覚してしまうものなのか。……いやーでも病笑さんはホントに結構おもしろかったんですが。純粋に。泣かせるシーンでちゃんとホロリとしてみたり(笑)。何回かは劇場内で爆笑が起こったが。エレベーターのあのおじいちゃんの幽霊は、あんなへらへらのおじいちゃんではなく屈強な若人で、しかももっと頭とかズクズクの腐肉状態になってて、背後にいたはずなのに、エレベーターのドアが開いて出ようとした瞬間、ドアの向こう鼻っ面の先に突っ立って待っている!とかいう演出だったらもっと怖かったんじゃないのお。とかダメを出してみたり。あと音で怖がらすことに頼りすぎていた。BGMも全くいらんシーンにまでじゃんじゃか流れていてちょっとイヤ。全編に渡って音楽鳴りっぱなしだったよ。ミュージカル映画でもあるまいに。
監督やスタッフが予期していなかったのに画面に映ってしまった幽霊というのはワンシーンしか気付きませんでした。本当はもっと絨毯爆弾のように映ってたらしいけど。ただ、監督たちがわざとお遊びで入れた心霊シーンは激しく失笑モノ! そのシーンは最後の方だったんですが、そのシーンによって確かに「ああ、怖い演出というのをわかっていないのだな」とつい偉そうに思ってしまうがな。主人公たちが電車の中、イスに並んで座っているその背後の窓にそれが映る、というシーンなのだが、はじめてそのカットが映し出される時点で、すでに幽霊が窓に顔を映してしまっている!!しかもなんかほんまに作りモノっぽいハリボテみたいに不自然な顔!更に、カットが何回か変わってまた同じカットに戻った時、そのハリボテニセ幽霊は、まだ窓に映っているのだ!! ジーザス。ち、違うよ、基本的には最初のカットには何も映っていなくて、次に同じカットが出てきたときになんか前にはいなかったのが映っている!怖い!となるのが正解なんだよ。2回映してどうする!?
なんだか弱いコをかばうみたいな変な気持ちになって、CGが結構安っぽいだの男の子の幽霊がガツガツ喰っていた魚肉ソーセージみたいな不可解な食い物はもっとポピュラーなものにしたほうが絶対によかっただの展開があまりにベタだの主人公の相手役の男がどうでもいいような顔をしているだのはこの際言わないでおいてあげようとか思いつつもう全部言ってしまった! まあいいや。やっぱり甘やかすのはよくないや! もっといつもみたいにツッコんでばっかりにする! それもまあ、いい加減真面目にレビューせえよと自分でも思ったりはしてるのですいません許してください。(03/6/17)
「サイゴノヒツギ」(2005) 監督/亀井亨
出演/小嶺麗奈、渡瀬美遊、千葉尚之、並木史郎 他
オススメ度 ★★★★4
◆携帯電話に送られてくるクロスワードパズルを最後まで解いた人間が行方不明になる事件が相次ぐ。施設育ちの少女・チリは、失踪した先輩サツキを探し始めるが、日頃からチリは死ぬ間際の人が助けを乞う悪夢に悩まされていた。その夢の中ではサツキが死ぬのが見えたのだった。疲労と混乱の中、チリはかつて自分がいた児童育成施設に赴く。そこで秘密裏に行われていた実験を知ってしまった彼女は―。
スプラッタシーンはなかなか見ごたえあるものの、基本的には幻惑系サイコサスペンス。オチもビミョウ。チリがみる悪夢の映像はかっこいいけど。にしても主人公の女の子、あんまり可愛くないなあなどと思いながらエンドロールで確認したら、一時は清純派美少女として人気の高かった小嶺麗奈だった。病笑の中の彼女は長いストレートの黒髪にブレザーという姿で時を止めていたので全くわからんかったよ。服装と髪型が悪かったのか、まあどうでもいい話ですけど。(05/11/24)
「最後の晩餐」(2004) 監督/福谷修
出演/加藤雅也、匠ひびき、三輪ひとみ、原史奈、前田綾花、松方弘樹 他
オススメ度 ★★★★★★★7
◆断言してもいい。これは首を切断されてお皿にのっけられる三輪ひとみさまの麗しいお姿に萌えて死ぬ映画である!!
嘘です。整形外科医の美男が「人肉食」の魅力にとりつかれて次々に残虐な殺人を繰り返し、果てには「究極のメニュー」に辿り着く山岡さんの話です。あ、すいません途中から「美味しんぼ」が混じりました。
加藤雅也がかっこよすぎてなんのこっちゃわからんくらいだったんですが(笑)、グロシーンも特殊メイクでがんばっていて、美女の腹から引きずり出される腸のタプタプ感もすばらしいですね。食欲がそそられます。加藤雅也以外にも、彼に想いを寄せる看護婦のキチガイぶりや、松方弘樹のキチガイぶりなども堪能できます。
しかし唯一残念だったのが、自分を捨てた女の結婚式場に自分で作った料理を運ぶ主人公、その食材はもちろん人肉で、何も知らない人々は料理の旨さに舌鼓を打つ。そしてラスト、大きな白い箱が用意され、中から出てきたのは、“食材”が原型を留めた状態でうず高く積み上げられた狂気のオブジェ。その中央には主人公自身のレザーフェイスが!……に、してもあまりにもに、似てねえー!(爆)
ともかく全体的になかなかよかったです。なにはなくとも三輪ひと(自主規制)。(05/11/25)
「催眠」(1999) 監督/落合正幸
出演/稲垣吾郎、菅野美穂、升毅 他
オススメ度 ★★★★4
◆原作は、面白かったのになあ。映画はなんか、わけわからなかった。大体、原作であんなに「催眠術をいわゆるマジックや呪術なんかのようないかがわしいものとして認識してほしくない」と言ってるのに、映画ではマジックや呪術みたいに扱われていた(死)。しかし実は原作者の松岡圭祐自体が売れる以前は深夜番組などでアイドル等に催眠術をかけていかがわしいことを言ったりしまくったりしていたという(笑)。
稲垣吾郎弱すぎ。菅野美穂バケモノすぎ(笑)。クライマックス、菅野(二重人格という設定で、その時は悪の方がでばっていた)が稲垣に、「こいつに、ある言葉を言ってやれば、こいつは救われるんだ」みたいなことを言って、稲垣が「君が好きだ!」と言ったら、「ざんねーん、正解は、愛してる、でしたー」と言って笑う。ええーっ!? ってカンジ。小学生のいじわるクイズか。
「緑のサル」の謎もよーわからんし。誰が、なんのために、どういった選別で人々に催眠をかけ自殺させていったのかもよーわからん。映画版「千里眼」に話は続いていくのかしら。しかしもうあほらしくて観る気にならん(死)。(01/?)
「サイレン」 監督/堤幸彦
出演/市川由衣、森本レオ、田中直樹、高橋真唯、西山潤、阿部寛、松尾スズキ 他
オススメ度 ★★★★★★6
◆1976年、夜美島でひとりの男を残して全島民が突如消失した。それから29年後、18歳の天本由貴は、病気がちの弟英夫の療養のため、父と3人で夜美島へやってくる。だが、不気味なたたずまいを見せる島、「サイレンが鳴ったら外へ出てはいけない」という隣人からの警告、森で怪我を負って以来様子のおかしい父親、消えた飼い犬、不可思議な儀式、謎の浮浪者、赤い服の少女、そして遂に由貴はあの「サイレン」の轟音を耳にしてしまう―。
ゲーム原作を映画化。ゲームはプレイしたことないんですが、たぶん、マルチシナリオシステムのゲームで、複数あるシナリオをぶつ切りにし、また繋げて作ったみたいな脚本っぽいから、中盤以降ちょっとゴリ押し感が強く全体にまとまりが弱くなってしまったのではないでしょうか。基本的には悪くなかったですが、実に物足りない気分です。サウンドが目玉ってことで映画館で観たんですが、内容のハンパさが気になって音どころじゃなかったよ。つーかサイレンの音うるさすぎたよ(死)。脚本は違う方が書いてるが、監督いわく「謎は謎のまま残しておいたものが多々ある」ということらしいですが、ちょっと言い訳にしか聞こえない(死)。堤監督好きなので余計に期待していたのが悪かったか? 主人公を変にキャッチーにしようとしてアイドルである市川由衣を持ってくるのもなあ。可愛いからいいんですが、なんか浮いてたな。浮いてたといえば阿部寛、森本レオ、松尾スズキの熱演もまさに浮いてたな。(06/3/14)
「さくや妖怪伝」(2000) 監督/原口智生
出演/安藤希、松坂慶子、山内秀一、嶋田久作、逆木圭一郎、丹波哲朗、黒田勇樹、塚本晋也、藤岡弘、竹中直人 他
オススメ度 ★★★★★5
◆この映画から以降すっかりホラーの常連になっちゃった安藤希(笑)。可愛いからいいんですけどね。
「ガメラ」スタッフが大いにがんばっている特撮シーンは確かに迫力があるが、それに反してわらわら出てくる妖怪どものちゃちいこと!!(笑)予算の分配に失敗でもしたのか。松坂慶子の妖艶かつ大迫力なバケモノっぷりは一見の価値アリ。しかしどちらかというと子供を意識したのか内容は結構どうでもいい感じ。
ちなみにスタッフロールの中に「応援/京極夏彦」の名を発見したとき個人的に大爆笑。応援ってなんだ。(03/4/11)
「囁く怨霊」(2001) 監督/渋谷和行
出演/三輪ひとみ、堀越のり 他
オススメ度 ★★★★★5
理不尽度 ★★★★★★★7
◆三輪ひとみ主演、の文字につられて借りたビデオの一つ。今回の三輪ひとみは、新聞記者という役どころのため、かわいいというかかっこいい女系でした。第一声を聞いて、「おお?」と思ったほどの低く渋い声(笑)。男らしかった。
なかなかじめじめした暗い展開がおもしろかったですが、ちょっとごり押し感も強い。
日本には古来より「因果応報」というなんかすごい言葉がある。悪いことしたら、それだけ自身に災難が戻ってくるんだから、気をつけないといけないと改めて思い知らされる作品です。しかし別に三輪ひとみは何も悪いことをしてなかったはずだが呪い殺されるというバッドエンドぶりに、結局何が言いたかったのかよくわからん映画に成り下がってますけどね。(01/?)
「THE 除霊」 出演/織田無道
オススメ度 ★★2
ある意味観れてよかった度 ★★★★★★★★8
◆現存する史上最強の生臭坊主・織田無道センセイが大活躍する除霊ドキュメンタリー。親切な方に譲っていただいて観る事が出来ました。普通のテンションで観てしまったら「人生とは何か」というところまで悩んでしまいそうですが(笑)、あらゆる意味で大変おもしろいです。でもオススメはしにくい(死)。織田無道に耐性のある方はたぶん爆笑必至。除霊モノってTVでやってる時くらいしか観ないんですが、それでも他の方の除霊現場と比較して、無道の除霊はもう変な汗をかくほどにエネルギッシュ!!もうやめてくれ!興奮のあまり鼻血を吹き散らかしてしまうから!そんなに背中をバッツンバッツン叩かれたら霊以外の必要なものまで失ってしまいそうだから!!X−JAPANのライブ映像でしかお目にかかったことのないポーズをとるものやめてくれ!笑い死にしそうだからー!(06/4/13)
「Saturday Nightmare」(2000) 監督/清水厚
出演/大河内奈々子、、木村剛、三輪ひとみ 他
オススメ度 ★★★★4
ギャグ度 ★★★★★★★7
◆はい。三輪ひとみ出演、の文字につられて借りただけビデオ再び。
数年ぶりに小学校時代の同窓会のため過疎化の孤島に戻ってきた6人の男女。タイムカプセルを開けるとそこには、昔彼らからのいじめを苦に自殺したある少年の作った仮面があり、その裏側には「呪い」という血文字が。そしてその日の夜、草刈り機を手にその仮面をかぶった謎の男に彼らは襲われる。果たしてそれは、自殺した少年の怨念が産んだ怪物なのか、少年の父親の復讐劇なのか。
……それはラストでもわかりません(死)。謎は謎のままってかい。
三輪ひとみはおとなしくてネクラな役どころだったが、かわいいので病笑的にはオールオッケー(アホ)。ちなみに主役は大河内ナナコなんですけどね。三輪ひとみはすぐコロされた(涙)。
傑作だったのが、ナル男とコギャルがセックスしてる最中に殺人鬼に襲われて(まんま13金)、男が背中からぐさーと草刈り機を突き立てられ、高々と持ち上げられてぐりんぐりん回転させられるシーンは爆笑もの。んなアホなってなもんだ。
しかしこの殺人鬼、本当に一体何者だったのか。とっても気になります。(01/?)
「ザ・パーク」(2003) 監督/アンドリュー・ラウ
出演/デレク・ツァン、エドウィン・シュウ、マシュー・ポール・ディーン、ボー・ボー・チャン、ライラ・ボニアサック、ティファニー・リー、チュン・ウィン・ホン
オススメ度 ★★★★4
◆14年前。兄のアランと遊園地へ出かけたイェンは、人形を抱いた女の子と出会う。その少女は、イェンの目前で観覧車から転落死してしまう……。
そして、現在。謎の事故が多発し、閉園された遊園地を調査に訪れたアランが消息を絶つ。イェンと6人の友人たちは、アランを探しに遊園地跡に忍び込んだ。その遊園地は墓地を壊して造られたもので、邪悪な地縛霊に支配されていた。目覚めた悪霊たちに取り憑かれ、次々と無残な死を遂げてゆく若者たち。友人が残したビデオカメラを発見したイェンは、それが悪霊を封じ込める力を持っていることに気づく。14年前に死んだ少女の霊に導かれたイェンはアランの遺体を発見するが、兄は死霊に変身していた。悪霊たちとの絶望的な闘いを続けるイェン。そして待ち受ける、血も凍る結末とは―。
「インファナル・アフェア」シリーズでメジャー監督となったアンドリュー・ラウが手がけるアクション・ホラー。しかし、「人には向き不向きってものがあるよね」としか言いようがない(死)。恐怖、というよりはやっぱりスピーディーなアクション的展開が目に付き、主人公達の行動の愚かさにイライラさせられる。とにかくなんかオバケがバーっと出てきてギャーってなったら成立するってなもんだろ!!とばかりにジェットコースターフィアーを突きつけられてもどうしたらよいかわからない。まあ全然おもしろくないことはないです。多少怖くてファミリーでもお楽しみいただけるような娯楽ホラー(?)。(05/11/25)
「惨劇館 夢子」(2002) 原作/御茶漬海苔
監督/久保出努
出演/美波、小沢和義、さとうこうじ 他
◆夢子は幼少の頃から恐ろしい予知夢をみることが多く、
ある時何者かに少女が惨殺される夢をみてしまう。
断片的な映像を手がかりに、なんとか事件を未然に防ごうと試みるが―。
オススメ度 ★★★★4
◆御茶漬海苔のマンガ自体は、かなりおもしろいです。怖いって意味です。小学生の時に初めて読んだマンガでしばらくうなされました。
この映画の原作マンガは読んだことないですが、このビデオを借りるなら原作マンガ読んだ方がなんぼか得だと思いますよ。
ヒロインに可愛いアイドルを起用していて、それ故かなりアイドル映画ノリ。最後にメイキング映像が流れるのが明確にアイドル映画を主張している。最近の日本はもはやこういう感じでないとホラー映画作れないんですかね。
アイドルっぽく撮りたいなら水着着せて砂浜走らせときゃいいんじゃないの。(02/?)
「死国」(1999) 監督/長崎俊一
出演/夏川結衣、筒井道隆、栗山千明、根岸季衣、大杉漣.、佐藤允、神津はづき 他
オススメ度 ★★★★★5
◆隔絶された土地で起こる忌まわしき因習ホラーが得意な板東眞砂子原作。しかし、板東眞砂子の作品は別に怖くない。なので無論「死国」も怖くない。四国88ヶ所の寺を順に巡る「お遍路」を、死んだ人間の歳の数だけ逆にめぐるとその人間が甦るという「逆打ち」、という題材はいいんです。だが題材が目新しいからって肝心のストーリーが全然追いついてねえ。母親が心身削ってがんばって甦らせても全然意味なかった娘。娘は幼い頃に好きだった男のことしか頭になく、しかし娘は感極まって男に抱きつき、なぜか怪力を身につけていたせいで、男を鯖折りで殺してしまうのだ!! なんだそりゃあ! くっだんねえ!(唾) とまあ一通り興奮したが、それ以外に別に見所はなく、幼少時代に好きだった少年が筒井道隆の顔に成長してたらその時点でもう百年の恋も冷めろと思ったり思わなかったり。(03/4/11)
「地獄」(1999) 監督/石井輝男
オススメ度 ★★★★★★6
◆こちらは60年の中川信夫監督製作の傑作の方の「地獄」ではなく、99年製作の非常にハイテンションでよくわからん「地獄」(笑)。
エログロ監督・石井輝男のいかにもな映像描写で、オウム、宮崎努、林真須美など実在の犯罪者達を地獄で苦しめますが、苦しめる前の過去の映像が長い。特にオウム。これみたらもはやあなたもオウム博士か。てか麻原が似すぎていて嫌だ。ここまで似てて大丈夫?といらん心配をしてしまいます。てかえらい低予算だったらしく、グロシーンはちゃちい。そのちゃちさが妙な恐怖をかもし出す。あと、最も謎だったのは突然ふらりと地獄に現れて、鬼をばさばさ斬っていったあげく、「まだまだ斬りたりん・・・」とつぶやいて去っていった丹波哲朗の存在(笑)。(02/?)
「地獄」(1960) 監督/中川信夫
出演/天知茂、三ツ矢歌子、沼田曜一、林寛、中村虎彦、宮田文子、嵐寛寿郎 他
オススメ度 ★★★★★★★★★★10
◆こちらが傑作の方の「地獄」(笑)。不可抗力ながら次々に殺人を冒してしまった仏教大学の学生が、地獄に堕ちて苦悩する姿を描く。
観る前はてっきりほとんど最初から最後まで地獄が舞台で延々と地獄の責め苦の様子を見せられるのかと思っていたら、最初の1時間くらいは現世の話で、天知茂演じる清水がなんかいうたらタイミングよくというか悪くというかで人を殺しまくってしまったり愛する婚約者まで殺してしまったり最初にひき逃げ事件を起こしてしまったことのそもそもの元凶である共犯者ですげえ性格の悪い男・田村にしつこく付きまとわれ嫌な思いをしたり、危篤状態の田舎の母を見舞ったらそこで父が経営する養老院は腐敗した衛生状態で人間関係も非常に不衛生でユウウツになったりする姿を映す。様々な不幸が重なり最終的に登場人物の全員が死に、そして地獄が幕を開ける。アルジェント映画のような赤と青が強調された毒々しいライティング効果がすばらしく、異様で残虐な世界観を盛り上げる。独特の編集や演出などで不気味な感じの映像が続き、言い訳のしようがない人間も、別に罪とも思えないような死を迎えた人間も、全部ひっくるめて地獄の鬼たちに責め立てられる。なんかこれでは死んだ後のことが恐ろしくてヘタなことをしないようにするために家から出れなくなってしまう(笑)。ラストは亡者たちが一様に苦しみながら円を描くように駆け回るのにリンクして、事故がなければ無事に生まれるはずだった清水と婚約者ゆき子の赤ん坊が車輪の一部に乗せられているのを必死に救い出そうとする清水の姿が交互に映し出されたかと思うと、唐突に現世のシーンに戻り、死体まみれになった養老所の一室で、静かな死の眠りにつく清水の姿が映し出されて終わる。
地獄なのでまあいろいろと残酷な方法で亡者が拷問されまくるが、一番よかった(笑)のは皮剥ぎの刑。顔だけはなぜかほとんど無傷で身体はもう原型を止めないほどグズグズ! 血の池地獄は亡者らから搾りとった血膿で出来ていると知って嘔吐感がこみあげる! あと本編中最もおいしい役どころな感じのする(笑)田村のメフィストフェレス的な甘言と脅迫を駆使する迫真の悪役演技はスゴイ。しかしそんな田村も例に漏れず酷い拷問を受けまくるが、その際になぜか清水の名を連呼し助けを求めるのは一体どういう意味なのか(笑)。(04/4/10)
「地獄甲子園」(2003) 監督/山口雄大
出演/坂口拓、伊藤淳史、谷門進士 他
オススメ度 ★★★★★★★7
◆マンガの方を読んでないんで、原作を読んだほうが2倍おもしろいのかはたまたガッカリしてしまうのかはわからんですが、結構おもしろかったですよ。ただ一人で観るモンじゃなかったかも。ところでそもそもこの映画……ほ、ホラーじゃにゃーい!!!(死)まあまあいいじゃあないですか。スプラッタ描写も満載だったし(笑)。死体を点数ボードに貼り付ける演出が良かったです。しかしまあこれは漫☆画太郎のマンガをおもしろいと思える人限定でおもしろい映画なのかもね。おまけの「ラーメンバカ一代」もいい味でした。にしても本編より予告に入っていた「ババアゾ〜ン」の方がすごい気になる。(04/3/13)
「地獄の警備員」(1992) 監督/黒沢 清
出演/久野 真紀子、松重 豊、由良 宣子、大杉 漣、内藤 剛志、長谷川 初範 他
オススメ度 ★★★★★★★★★9
◆一流企業に出来た新しい部署に新入社員として配属された秋子。時を同じくして、新しい警備員がやってきた。身の丈2メートルの不気味な男。男は数日経たずに同じ警備員の男を惨殺する。その惨劇は広がりはじめ、秋子もまた、渦中に巻き込まれていく―。
「地獄の警備員」というなんかアレなタイトルのせいで、ずっと観てませんでした。すいませんでした。ナメてました。秀逸なホラーでした。黒沢清だもんなあ〜助監督に佐々木浩久携えてるし〜役者も上手い人ばっかりだし〜おもしろくないはずがないんでした。やはり才能のある人は最初からおもしろいもの作れるんですね。そらそうですね。
アメリカ系ホラーのキャラクターを彷彿とさせる、感情の欠如した理由なき殺人者富士丸。殺し方がヒドい。特に大杉漣のやられ方は必見。常備の棍棒でエレベーターの扉が開きざまにガツーン!と殴られノロノロと痙攣する様はまさに「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスが扉開けるなりガツーン!といくあの恐怖シーンを連想させる。その上すぐには殺さないでネチネチネチネチ拷問するとこなどが日本的でいやらしい(笑)。女をロッカーに閉じ込めて力任せにガンガン押しつぶしたらもちろん中から大量の血がドロ〜っと流れ出てくるシーンなどかなりイヤ。ほぼ全員が上手い中で肝心の主役である秋子が一人だけやけに棒読み調なのが惜しい。そのせいでクライマックスの秋子と藤丸のやりとりがそれまでの緊張感を少しぬるめてしまってる。ラストはやけにしらっとしてるが、超人的な殺人鬼モノに良くある「やはりヤツは生きていた!」的なしょーもない引っ張り方をしないのは潔い。(04/7/16)
「自殺サークル」(2002) 監督/園子温
出演/石橋凌、永瀬正敏、萩原明、ローリー寺西 他
◆54人の女子高生が一斉にプラットホームに飛び降り、自殺をするという事件が発生。
それを皮切りに、さまざまな場所で自殺が繰り返される。
それに事件性を感じ捜査に乗り出すも、翻弄される刑事達。
そんな折、インターネット上に「自殺サークル」なるサイトがあることを知る―。
オススメ度 ★★★★★★★★★★10
◆各界から妙に絶賛されているが病笑にはいまいち良さがわからなかったこの監督。しかしこの「自殺サークル」は、2002年に入って観た邦画の中で最もおもしろいと思いました。
まず、冒頭から54人の少女達が掛け声とともにプラットホームから落ちてばんばん電車に轢かれていくシーンはまさに圧巻。これでもう掴みはバッチリ(笑)。そして次々に起こる自殺事件の数々。自殺する明確な理由も提示しないまま、当たり前のような顔して死んでいく人々が恐ろしい。息する余裕もないくらい物語に引き込まれますが、たまに、京本政樹みたいな妙な髪型した永瀬と、天性の道化オーラを放つ(笑)ローリーの存在にふと現実に引き戻されてしまいます(笑)。いやスキですけどねローリー。
「あなたはあなたと関係していますか」という謎の問いかけに翻弄され、ある者はそうして自殺し、ある者は生き続ける。結局、最後はよくわからない、という一言に終止してしまいますが、そんなもんどうでもいいくらい、面白い。オススメ。(02/?)
「自殺マニュアル」 監督/福谷修
出演/森下千里、水橋研二、中村優子、前田綾香、榊英雄、安藤希、堀江慶
◆自殺サイトで知り合った4人の男女が、空きアパートの一室で七輪の練炭を炊いて集団自殺した。
翌日、警察が4つの遺体を運び出し現場検証を始める中、
刑事の西山は、自殺者の一人が持っていた、一枚の黒いDVDを発見する。
半年後。ローカルTV局の新米ディレクター・橘悠と、ADの泉川利恵は、
上司の屋代啓太の依頼で、頻発する集団自殺についての取材を始める。
二人は半年前、集団自殺があった空きアパートに潜入するが、
そこで自殺に加わるはずだった高校生・ななみと出会う。ななみが持っていたのも謎の黒いDVDだった。
自殺サイトで"死ぬ権利"を謳う謎の女・リッキーから、本気で自殺を考えている者にだけ贈られてくるという―。
オススメ度 ★★2
◆内容はどうでもいいです。たまに挿入される「黒いDVD」の内容は少し興味深い。とは言ってもたいしたことは言ってません。奇をてらってか途中から、それが自殺になるのかってか趣旨が変わってないか?と思われるような「自殺マシーン」とか登場して失笑。憂鬱な登場人物ばかりが憂鬱にだらだらしてる実にどうでもいい話。(04/?)
「自殺霊」(2003)
オススメ度 ★★★3
◆不可解な自殺の影には、あるいは霊が関与していることがあるのかもしれない、というコンセプトで展開する3話のオムニバス。
重々しい雰囲気を徹底してやってくのはいいんですが、ちょっと抑えすぎなような気もしないでもなかった。その割に適当に作りすぎだよ!という部分も目立つし人間をかどわかす幽霊を演じる人のキャラが濃すぎて怖がれないよ笑ってしまうよ!となるし、もう少し見せろよそこを!そこが怖いとこなんでしょ?出し惜しむなよ!とか思ったり。そんなことを思ってばっかりだな(死)。(04/1/20)
「シスターズ」(2004) 監督/ティワ・モエイサイソン
出演/ピヤシダ・ウォラムシック、バンヤード・サンサナパニット、リニーナ・プシサン、トナデッド・ミープラサート 他
オススメ度 ★★2
◆タイ各地をツアーで回る、6人のバンド・メンバー。彼らは街のホテルで唯一空いていた、409号室にチェックインする。そして午前2時。彼らは、天井の通風孔から垂れ下がった白い布切れに気付く。好奇心からダクトを覗き込んだ6人は、長い黒髪の女の姿と、その不気味に燃える双眸を見てしまう。恐怖のあまりホテルを飛び出す彼ら。だが1人は、車にひき殺されてしまった。午前4時、病院のロビーで幼い少女と出逢った5人は、先程見た女が写った写真を見せられる。女は少女の姉で、名はセン・ダウ。409号室で狂った男に惨殺され、切断された首は換気ダクトに置かれていたという。その時、女の幻影に錯乱したメンバーの1人が、銃で自らの頭を撃ち抜く。一人、また一人。血も凍る惨劇はなおも続く。そして明かされてゆく、恐るべき真実とは―。
最近観たタイ映画で「こ、これや!」ってのは全くナイんですが、まあ今まで観てきた中でも別にないんですが、これもね。主人公どもが怨念を抱えた女の悪霊に呪われて次々に残酷な死を迎えていく、しかしまだ呪いを解く余地はある、しかし時間はない!一体どうすれば!?そうだとにかく女の霊の身元を探ってみようじゃないか!!という、「リング」です。主人公たちの行動パターンが不可解、不愉快。ほんまに呪い解く気あるんかボケナスどもがと思います。しかし何にもしてないのに呪われた主人公どもよりも、幽霊のセン・ダウの方がなんかかわいそう。思春期の頃に暴力的な養父にレイプされ、家出して娼婦の身に落ちあまつさえ客の男に意味なく惨殺されるという不幸ぶり、実際の事件を基にして作られたとかぬかしているが果たしてどこまでがあれでそれか。(05/6/17)
「実録・幼女丸焼き事件」(1993) 監督/ビリー・タン
出演/ケント・チェン、ダニー・リー、サイモン・ヤム、メイビン・ウォン 他
オススメ度 ★★★★★★★★8
◆妻の浮気現場を目撃してしまった主人公の男は放心状態でネオン街を歩くうち、とあるバーで泥酔してしまう。そこで若い女をナンパして妻の悪態をついているうちに“妻を殺したい”と口にしたことから、妻殺しをマフィアに依頼してしまう。そのまま酔い潰れた男は翌朝、家に帰るがいきなり殺し屋たちが乱入し妻を殺してしまう。マフィアは殺しの代金を払うよう男に迫り、男は悩んだ末昔馴染みのギャングの男に相談を持ちかけるが、事態は悪化するばかりで、男は結局マフィアとギャングとの間に板ばさみにされて酷い目に遭いまくる。
タイトルとかパッケージとかで察すると、香港ホラー特有のやり過ぎ祭りが当たり前のように開催されるとんでもないグロ映画のように思ってたんですが、蓋を開けてみたら、かなりおもしろかったです。
子供が殺される系は割と敬遠するんですが、確かにこの映画でもなんの罪もない愛らしい女の子が焼き殺されたりする嫌なシーンがあるんですが、まあ、その後に来るのが、女の子が焼き殺されたという衝撃のシーンすら掻き消えてしまうほどの破天荒な衝撃の波ですよ。主人公のデブの中年がいままでにも散々っぱら酷い目に遭っているのに、この上更にー!?と度肝を抜かれるかわいそうぶり。なんかいろいろ不幸な展開があって、最終的にブラコンのキチガイ美男に逆恨みをされ、母親を殺され幼い娘を焼かれ、遂にブチ切れた中年男とキチガイ男の一騎打ち、デブのええ動きはなぜあんなにおもしろいのか、香港映画のデブは特に!! とにかくドーパミンの影響か超人的な運動能力をにわかに発揮し始めた中年男は殺人のプロである男の攻勢にめげることなく、ラストに至っては娘の復讐とでもいわんばかりの見事な爆死をお見舞いしてジ・エンド!? しょっぱなの冴えない感じのオープニングから誰がこんなハイテンションのエンディングを想像できたであろうか。あなどれません。(05/9/16)
「死びとの恋わずらい」(2001) 原作/伊藤潤二
出演/後藤理沙、松田龍平、三輪明日美、三輪ひとみ 他
オススメ度 ★★★★★★★7
◆もはや伊藤潤二原作の映画におもろいもんはないのか!?と嘆きましたが、この作品は個人的に好きでした。よかったです。雰囲気も作りこまれてていい感じです。ストーリー的には原作とは全く違うようでいて、個別の連作短編になっている原作をちゃんと組み立てていていいと思います。話が途中前後してわけわからなくなる部分がありますが、まあそこは譲歩。病笑は基本的に子供が害を与えられる系の話がニガテなので、少年が舌を切り取られ、壊れた冷蔵庫の中に生きたまま閉じこめられるというエピソードに寒気を覚えました。でもまあ、そのくらいのもんですが。(02/?)
「渋谷怪談/渋谷怪談2」(2004) 監督/堀江慶
出演/水川あさみ、柏原収史、森下千里、弓削智久、堀北真希、原史奈、木村茜 他
オススメ度 ★★★★★5
◆6人の大学生が合コンキャンプを楽しんでいるとき、そのうちの一人が怪談話を語り、悪ノリして地蔵の首を折る。後日、東京へ戻った彼らの身に、様々な恐ろしい異変が生じる…という話。既存の「都市伝説」を様々盛り込み、オリジナルのストーリーに絡めているのは上手いけど、主役の水川あさみを始めとして、登場人物の「怖がり方」がやたら陳腐。友人が廃人のような状態でなにかに怯えまくったり、更衣室の中から消失したり、首ガタガタいわしながらとんでもない変死を遂げたりしたら、もっとなんか、びっくりするだろ。でも、びっくりしない。驚きすぎて放心しているとかでもない。しかし一番スゴいのは、物語の恐怖の核となる謎の幼女幽霊「さっちゃん」が、もはや幽霊という概念を破り去る暗黒の力を駆使するのがダメだなあ。動きとかもなんかなあ、ギチギチしてて滑稽。これも「呪怨」の弊害か。顔出しすぎやし。怖い顔なら出してもいいけど、さっちゃんは幼女ということもあってむしろ可愛らしいくらいなので、余計怖さが半減。幼女で怖さを出すには「震える舌」の主人公くらいのレベルでないと無理なのでは。
2では更にさっちゃん大暴走! プロレス技をかけながら笑うさっちゃんにはもはやこっちも笑わせてもらうしかない。2のラストのさっちゃんの見せ方はかなり怖いのだが、その後に来るしょーもないセリフのせいでまたも怖さ半減!残念。(04/7/16)
「渋谷怪談 サッちゃんの都市伝説」(2005)
オススメ度 ★★★★★★★7
◆次世代のホラークイーンにのし上がろうとしている気がするロリータ悪魔「サッちゃん」がまた性懲りもなくやってきた!! いや、病的には前作である「渋谷怪談」は大してスキでもないんだが、今回の「都市伝説」はなんか、スゴいよ!(笑) もはやダメッダメ感を通り越して面白い。かなりのやらかしてる感もサッちゃんの魅力の前に土下座! 都市伝説あるところサッちゃんあり! 全然関係ないとこにごり押しで侵入! 特殊メイクのおかげでスクリーミング・マッドジョージばりの日本人離れした腐りかけミドロなお顔に生まれ変わったサッちゃんの勇姿を目に焼き付けろ!
第一伝説「サッちゃんメール」(監督/福谷修)。あるメールアドレスに空メール送信すると、恋の神様「サッちゃん」から返事のメールが届くというウワサが広がる。ナナは香奈枝に勧められて、半信半疑で試してみる。その夜から、ナナの携帯が鳴り、「サッちゃん」からのメールが届き始める―。
まあ第一話ですから、既存の都市伝説にムリからサッちゃんを突っ込んでます。タイトルにちゃんと仕込んでおります。あ、でも私この話全然覚えてません。死んだ方がいいですか。
第二伝説「アイスクリーム」(横山隆平)。唯と繭の姉妹は、両親が泊まりで外出し、二人で留守番となった。夕食後、デザートにアイスクリームをたべながらテレビを見ていると「隣の町で殺人事件が発生。犯人が逃亡中」とニュースで流れる。そして、その夜に―。
有名な「ベッドの下に…」がベース。なかなか上手い演出で、誰でも知ってる都市伝説ながらおもしろく観れます。が、サッちゃんを出すとこは物凄い無理やりです(笑)。
第三伝説「あこがれの人」(BQ寧)。聡史は、あるビルの窓から地上を見下ろしている美女を目撃する。聡史がビルの前を通ると、彼女はいつも窓辺に立っている。いつしか彼女に恋するようになった聡史はついに―。
これも有名な話がベース。この監督、名前からして怪しげだが、演出もなんだか奇想天外。というか気色が悪い。主人公の少年の恰好が袖なしのジージャンという時点でかなりのアレぶり。あともちろんサッちゃんの出し方はビミョウ。
第四伝説「チェーンメール」(椿光一)。渋谷での合コンの最中、遥花の携帯に「渋谷にあるコインロッカーに赤ん坊が捨てられています。心あるあなたの手で助け出してあげてください。」という文面のメールが届く。霧子に見せるが、たちの悪いチェーンメールと一笑される。それでも気になる遥花は―。
合コンのメンツにいた不気味な男といつの間にか恋人関係になっている主人公が一番ホラーだが、まあいいや。なんだか妙にやる気の観られない回だったが、フレームに音声マイクが見切れているところからもやる気のなさがダダもれ。でもこの回のサッちゃんの出方は割と違和感ない。まあ違和感ないだけで意味は不明だ。
第五伝説「三本足」(椿光一)。保健医の霧子は、子供の頃遊んだサッちゃん人形を手に入れる。保健室の常連女生徒の歩は、霧子の人形に気づき、これは「三本足のサッちゃん」でかなりのレア物だと霧子に告げ、譲ってくれるようにお願いするが―。
3本足のサッちゃんの造形が、髪の毛ボッサボサで薄汚れたリカちゃんなのが恐怖。内容的には凡庸。
第六伝説「心霊写真マニア」(BQ寧)。智弘は心霊写真マニアというより、怖い写真で女の子にチヤホヤされたいだけだった。しかし、今まで一度も心霊写真を撮ったことがない。いつか撮りたいと思っていた智弘は心霊スポットに行くが、なかなか心霊写真は写せない。聡史は「興味本位で心霊写真を撮ると、悪い霊にとりつかれる」と忠告するが―。
この監督何者なんだろうね、なんか80年代の匂いが漂う演出。あとアイドルの女の子の演技の酷さよ! さらにどこでサッちゃんが出てきたか覚えてないというていたらく!これは私が悪い!
第七伝説「耳たぶの白い糸」(長江俊和)。乃里は、親友の美加がピアスをしてきたことをうらやましく思った。そこで美加の強い勧めもあり、乃里は美加にピアスの穴を開けてもらうことになった。痛みはあったが、無事ピアスの穴が開くことができたが、まもなく耳たぶにうずきを感じ始める。
まあこれも有名な伝説。怖くない。
第八伝説「友達だよね」(横山隆平)。瑞菜は真帆と渋谷のお店でショッピングしているときに万引きをするが、大きなマスクをした不気味な女に見られてしまい、慌てて店をでるが、女は一定の距離を保ちながら、ずっと後をついてくる―。
この監督は演出が上手い。最初に出てくるあからさまに怪しい大女のキャラもいい。この人にはぜひ「座敷女」実写版やってほしい(笑)。サッちゃんのキャラはこの辺から大暴走!! 特殊メイクの人も悪ノリして、サッちゃんの口が尋常でないことに!
第九伝説「公衆トイレ」(中村義洋)。ある青年・卓夫がトイレをビデオカメラで盗撮したと言って、警察に自首してきた。。取調室に通された卓夫はひどく怯えた様子で、刑事の前でカメラを再生し、トイレの盗撮の映像が映し出される。そこには驚くべき映像が―。
監督は「ほんとにあった!呪いのビデオ」のステキなナレーションのお兄さんとして有名な(?)中村さん。「ほん呪」の人だけにビデオがメインの話、というわけでもないだろうが、なかなかおもしろい演出。おもしろい口裂け状態のままのサッちゃんが登場。その顔気に入ってるの?
第十伝説「リフォーム」(長江俊和)。唯と繭は引越し、新たな生活に胸躍らせるが、しばらくして壁から何を叩く音が聞こえてくる。唯は繭のいたずらだと思い、しかるが、繭は何のことやらわからない。不信に募らせいるその時、リフォームしたはず家の中で赤いクレヨンを見つける二人。そして、また壁の中から何かを叩く音が―。
二話目の「アイスクリーム」姉妹が再び登場。サッちゃんの呪いから逃れることが出来なかった姉妹に魔の手が及ぶ! が、なんかどうにも怖くない。
第十一伝説「安すぎる自転車」(中村義洋)。駅前で自分の自転車が盗まれていることに気づいた香奈枝。途方に暮れた彼女は、通りすがりの古道具屋で二百円という格安の自転車を見つける。驚きながらも購入した香奈枝は自転車のキーにコインロッカーのキーがついていることに気づく―。
ここにてサッちゃんの怒涛の快進撃が最高潮に!! 両手を振り上げて走るサッちゃんの奇行にはもはや爆笑するしかない!
第十二伝説「TVの砂嵐」(野崎宏二)。さゆりは、TVの砂嵐を見つめ続けていた。「TVの砂嵐を見つめ続けると結婚相手が映る」というウワサをネットで見つけたからだ。ただ「3分以上見続けると精神に異常をきたす」というウワサも目にしていた。ある夜、さゆりが砂嵐のTV画面を見ていると、ぼんやりと男の人が映し出された―。
まあ割と上手いカンジに出来てます。サッちゃんの出方も結構怖い。
第十三伝説「扉」(池田成志)。テストを終えた女子大生の絵里は彼氏候補のヒロキ、親友の舞、その彼氏の一哉と共に、海へドライブに出かけるが、一夜漬けのテスト勉強でほとんど寝ていない絵里はいつのまにか寝てしまう…。気がつくと、絵里は真夜中の病院のベッドにいた。傍らには舞と一哉がいたが、ヒロキは見当たらない―。
これは都市伝説というより怪談話。稲川淳二もドラマにしていた。サッちゃんの付け入る隙が見当たらなかったため完全なごり押し。
第十四伝説「サッちゃん」(柴田一成)。真帆は、親友の瑞菜が消えた時に残されたロッカーキーを持っていた。あの時は怖くて逃げ出したけど、瑞菜の行方の手がかりはロッカーキーだけであった。真帆は決意して、再び公園へ行き、コインロッカーの前に立つ。キーを差し込み、扉を開けるが、中は空っぽだった。落胆する真帆はベンチに座り込む。その時ロッカーの前に女が現れる―。
グランドフィナーレはサッちゃんメイン。どうもお疲れ様でした。
なんか異様にだらだら書いてしまったが、実は無意味なことしか書いてない(死)。とにかくサッちゃんのキャラが定着しつつあることはいいことですね。まあでもこれ以上の暴走は避けてほしいもんですけどね(笑)。(05/6/17)
「JUNK〜死霊狩り」(2000) 監督/室賀厚
オススメ度 ★★★★★★6
◆和モノバイオレンス・ゾンビホラー。宝石店強盗をして逃走した男女4人が、ヤクザとの取引場所として選んだ廃工場は、その昔政府による死体蘇生研究が行われていた立入禁止領域だった。という話だった確か(もううろおぼえ)。
で、その死体蘇生研究のために使われたナゾのご都合的薬品(死体は蘇生するが、目も当てられないほど醜い凶悪なゾンビになってしまう。フルチ風の)を、ヤクザに裏切られ、追われているうちにはずみで死体にぶっかけてしまい、死体はゾンビになって次々蘇生し、襲われた仲間もヤクザもどんどんゾンビになってって、最後に残された男と女が戦いを挑むというもの。もっといろいろエピソードはあるが、それはもう割愛。とにかくそんな映画です。ゾンビはけっこう秀逸。(01/?)
「呪怨1.2」(2000) 監督/清水崇
出演/柳ユーレイ、三輪ひとみ、三輪明日美、ダンカン 他
◆「呪怨」・・・生前激しい恨みを持ちながら死んだ者の魂が、呪いとなってその場所に留まり、
その呪いに触れた者は皆、呪いに殺され、怨念が増殖してゆく。
オススメ度 ★★★★★★★★★★10
どんどん呪われてく度 ★★★★★★★★★★10
◆これは、和モノホラーのなかでも群を抜いて面白い、怖い。
その昔何回かTVで放送してしていた「学校の怪談シリーズ」(池野めだかがストーリーテラーのやつ)ってあったよね(とここで同意を求めて果たして何人頷いてくれるのか)。あれはおもんなかったよね(死)。ゲーマー女子高生が波動拳でテケテケを倒す話とかね、んなアホなってもんだ。しかし、シリーズが続くにつれ、だんだん怖くなってきた。「学校の怪談F」も怖かったが、その次の「G」。これは非常に怖い!
で、何故いきなり学校の怪談の話をし出すかというと、その「G」の中に、この「呪怨」シリーズの番外編みたいなショートショートホラーが2作入っているわけです。TVで「G」観て怖ー!! と思ってその後、何も知らずにこれ観て、「あ、あれやんけ!! 怖ー!!」とダブル恐怖を味わったわけです。
「呪怨」本編もいくつかのストーリーでつながったオムニバス形式になっていて、それぞれの話にそれぞれ主人公がおり、彼らはとある一つの呪いによって繋がっている。まずおおもとの舞台はとあるなんの変哲もない住宅。しかしその家には、一家の主である父親が、妻を惨殺し、小学生の一人息子を置き去りにして逃走したという忌まわしい過去がある。それが強い呪いとなって家に留まり、殺された女、殺した夫、その息子、その担当教師、その妻、その家に越してきた一家、その一家に関わった人々、不動産屋、その妹、その甥、その家族、刑事たち……これでもかというくらいどんどん呪いが増殖していく。おそろしー。
そしてその呪いの具現体ともいうべき、全身真っ白な不気味な少年や、今じゃもう和モノホラーにはかかせないよーな(笑)白服・長い黒髪の女など、キショくて恐ろしいキャラが出てきて物語を盛り上げていまふ。1人で観たらかなーり怖いぜ。
「学校の怪談G」の方のショートストーリーは、なぜか本編には収録されていないので、こちらも一緒に観たらより面白いしわかりやすいと思います。(01/?)
「呪怨」(2002) 監督/清水崇
出演/奥菜恵、伊東美咲、上原美佐、市川由衣、津田寛治、尾関優哉、藤貴子 他
オススメ度 ★★★★★★★7
◆病笑が今まで観た邦画ホラーの中で、最も恐ろしいと感じた「呪怨」がとうとう映画デビュー!!すげえ期待しちゃった!! ……でもそれが、いけなかった……。
とまあそこまで深刻ではないんですが、やはりビデオ版「呪怨」に心奪われたというか蝕まれたというか蹂躙された(しつこい)者にとっては今回の映画版「呪怨」は少々、物足りなかったような気がしないでもない。まあ十分怖かったんですが、でも映画館に観にいったその日にもう観たこと忘れてたけど(死)。「ああもうちょっといいよ! もうそんなにサービスしてくれなくてもいーよ!!」ってくらい怖がらせシーン満載でしたね。もう5分に一回くらいの勢いで怖がらせてやろうとしてましたね。ただ文句を垂れるのもどうかと思うが、「白い子供」俊雄と、「白い女」伽椰子の役の人が変わっていたのが残念。伽椰子は似ていたけど俊雄が……。
しかし一番よくわからんのが、オキナの存在。ビデオ版ももちろん不可解で謎な部分は多々あったが、それがまた不気味さをかもし出していていい演出になっていたが、今回のあのクライマックスは、監督自身のネタバレ話を聞いても、全く腑に落ちない。「あ、なるほど」とか素直に思えない。
あと、ビデオ版「呪怨2」にて最終話「沙織」にかなり無理やりに繋げたあのエピソード。そして出てくる女子高生ゾンビ。アレこそ全くいらねえ。なんかどうも全然怖くない、なんでこんなに違うんだ?と考えてみたら、女子高生どもは口まで白く塗ってないのだ! 口は赤いまま。あ、あの顔はまさにQちゃん!? そら萎える。
どうやら人気は博したようなので映画でも「呪怨2」がまた夏に公開されるみたいですが、次はあんまり期待せずに観ようと思います。(03/2)
「呪怨2」(2003) 監督/清水崇
出演/酒井法子、新山千春、堀江慶、市川由衣、葛山信吾、尾関優哉、藤貴子 他
オススメ度 ★★★★★★6
◆……………どうなってしまったのかしら。呪怨は…………。
とりあえず、ここで終わりか? 清水崇は所詮「呪怨」(ビデオ版)のみの一発屋の才能だったのか? トビー・フーパーと一緒か?でもトビー・フーパーの場合は「悪魔のいけにえ」がもう最高傑作すぎてお腹いっぱいなのでいいんだが、清水崇はもう少しがんばったら全然イケると思うんだけどなあ。
「なんでこんなにおもしろくないのか」ということを考え出したらこのページがそれのみで埋まってしまいそうなのでやめる。いや、邦画ホラーとして、劇場にてあれだけの驚愕ホラーシーンを突きつける潔さとかはすごいと思うんですが、ビデオ版の出来のよさが足枷になってしまっているのがネック。とりあえず、のりピーはダメだったな。美人だが、ホラーの女じゃねえだろ。この映画においてはなんか演技ヘタすぎだっただろ。ホラーの女がのりピーか病笑かと言ったら断然病笑だろ!ってよくわからないが。いっそ新山千春嬢を主人公に据えてくれた方がよかったが、まあ、芸能界の序列ってものがありますものね。はいはい。そもそも「呪怨」というものが劇場のばかでかいスクリーンでホラーなんてろくに観たことない白痴どもに向けて流す内容ではないのを、無理やり捻じ曲げて今回のテーマ?「母の愛」?なんだそりゃ絶対いらねー的なもんをからめてなんとする!? 「らせん」の2番煎じ的に伽椰子を産んでしまったのりピーだが、あの分娩室で医者どもが一様にぶっ倒れてあわあわしてたのはもちろん、「び、ビニール袋産みよったー!ヒー!!」というアレか。あのシーンは笑うところですか。
にしても今回は、なんかノリが伊藤潤二のマンガでしたね。天井にびっしり生えている髪の毛というのが特に。そして伽椰子の呪いの質が変わってしまっていた。あの家に行くはおろか、呪いの伝染した人間に会ってもいないのに「呪いの予知」的な演出をするのは今までのストーリーから恐ろしく逸脱していないか。それになんかあの予知の話どっか別のところでネタを見たことがある気がする。オリジナリティー溢るる恐怖の演出が底をつきました、と告白しているようなもんじゃないか。てか、もうとにかく全然怖くない。ラスト意味不明すぎ。白い子とかむしろ可愛い。可愛すぎる。伽椰子の動きゴキゴキすぎて滑稽だ。あの動き、「リング0」の貞子を動きを更に倍速している! というわけで、「呪怨」も結局「リング」の堕落の道からずれることがなかったわけか……。(03/9/24)
「呪狗女」(2004) 出演/大坪佳代、鈴木邦子、久保貴子 他
オススメ度 ☆-1
◆日本のトロマか!?くらいの悪名高き(笑)トランスフォーマーの「TV放送禁止シリーズ」の一つ。霊感の高い女レポーターを使って津々浦々の心霊スポットとまわるというドキュメンタリーを撮影中、というテイで展開する。まあいろいろ行くんですが、別に大した混乱が起きるわけでもなく、単にレポーターの女の体調が事あるごとに悪くなるだけ。しかし最後に行った心霊スポットにて事件が起り、撮影テープをなくしてしまった女レポーターが半泣きになりながらテープを探し、そして行方不明になってしまう。鳥居にぶら下がった彼女の携帯電話を残して……その、小さい鳥居に括り付けられれブラブラと揺れる携帯電話、という絵ヅラの不条理感がかなりの爆笑モノなのだが、まあそんなもんでこの作品のどうしようもなさを覆すことは不可能ですよ! でもまあいいですよ、トランスフォーマーは今後もどんどんこういうどうしよーもない作品ばっかり作って真の「和製トロマ」を目指してくださいよ。(05/4/21)
「呪信999」 監督/ピーター・マナット
オススメ度 ★★★★★★6
◆プーケットのインターナショナルスクールの学生たちが、転校生から「999−9999という番号に電話すると、何でも願いが叶う」という話を聞き試すが、確かに願いは叶い、しかしその代償であるかのように一人また一人と無残な死を迎えていく、という話。「THE EYE」の背中に乗るかんじで日本へやって来たタイのホラー映画。パッケージなどを見る分にはなんかダメな雰囲気が漂っているが、本編は意外とおもしろいですよ。コメディの演出はちょっとサムいが。CGは思わず目ん玉ひん剥くほどチープだが(笑)。ケータイネタとかはまあありがちすぎてムシするとしても、謎の人物の仕業か、はたまた呪いの力かなにかで次々死んでいく学生達の、死の間際の緊張感がいい。洋画の「ファイナル・ディスティネーション」とおんなじ手法で、死ぬのはわかっているが果たしていつ死ぬのか、どんなスプラッタな死に方するのか!?というところをジラしてくれるのがたまらない(笑)。オチは意味不明だが、まあ謎は謎のままってことにしておきたいのか続編製作を狙っているのか(笑)。(04/3/13)
「呪詛」(2003)
オススメ度 ★なんてあるか。
◆つまんねえ。(03/11/22)
「呪念」(2003)
オススメ度 ★などやるか。
◆つまんねえって。(03/11/22)
「呪霊 心霊ミステリーファイル1、2」(2000)
オススメ度 ★★★★4
◆まあ、よくあるテの心霊ドキュメンタリーもの(?)。実在にあった事件をちょっとベースにしたドラマ仕立てのオムニバス形式になってます。特筆すべきシーンがあるわけではなく、あんまり面白くないです。本当は3までありますが、もう観る気になりません。(01/?)
「呪霊 THE MOVIE」(2003) 監督/村上賢司
出演/市川由衣、内田さやか、五十嵐万紀、ラッキーレッグス、鈴木祐真、鎌田雄太郎、松田純
オススメ度 ★★★3
◆「ほん呪」映画版と同時上映だったらしい。エピソードT・U・Vとあり、Tは病院を舞台にした普通のホラー、Uはバカ女まみれの意味不明ギャグ、Vは少しせつなめの物語。全部特筆するような面白いものはなし。
にしても、T、Uにて幽霊や超常現象を出しまくったにも関わらず、Vにおいては「人間は死ぬとなにも残らない」と言い切った! つまり幽霊なんてものも存在しない! 今までの話を自ら全否定した!? 意味がわからん。(03/6/1)
「呪霊劇場版 黒呪霊」(2004) 監督/白石晃士
出演/若槻千夏、上野未来、一戸恵梨子、柳ユーレイ 他
オススメ度 ★★★★4
◆謎の「黒い少女」に接触すると呪われて自らも悪霊となり、そうして呪いが増殖していく―という怖い噂を耳にした紀子の身にも、少女の呪いが降りかかろうとしていた―。
「メメント」か「アレックス」かという、時間軸としてはラストから物語が始まる構成。んで幽霊の質や見せ方は「呪怨」。パクリにパクリました!!という映画。それいいんすか!?そんなんいいんすか!?そ、そ、それでいいんすかー!?と大混乱に陥るが、ま、映画になっちゃってるんだからいいんだろうね。別にね
なにが一番意味不明かといえばもちろん、最終章から序章へ、という見せ方に果たして意味があるのか?というとこなんだが、わざわざそんな見せ方しているからにはきっと序章で我々が驚愕するような何かが待っているに違いない!とか多少なりとも思うのに、べーつになーんも待ってない!!というていたらく。あれだったら序章から見せた方がよほど違和感もなくスムーズに見れたと思うのだが。幽霊も全くもって怖くない。唯一、薄暗い階段をアオリで撮影したシーンは不気味でよかった。(04/6/11)
「呪霊伝説 其の壱〜死霊の棲む街〜、其の弐〜怨念の渦巻く街〜」(2004)
オススメ度 ★★2
◆めんどいので2本同時に紹介する(死)。でもこの2本を立て続けに観たら、呪われた土地にまつわる再現ドラマに出ている役者が、其の壱と其の弐連続で出演していたり、其の弐にいたってはスタッフに相談を持ちかけてきた素人(という役どころ)の人までが再現ドラマに出演させられているというあまりのアバウトさを更に目の当たりに出来て思わず爆笑してしまったのですが、ま、心霊モノなのに何も怖いシーンが見当たらないという恐るべき状態。おもしろいシーンの方が多いというのはいかがなものか……。(04/4/25)
「少女惨殺 スワンズソング」(2003) 監督/笠木望
出演/石川佳奈、藤原ひとみ、斉藤慶太、原史奈、大場久美子、沢田亜矢子 他
◆誘拐殺人事件によって妹の美月を失った松田美奈と、その母輝子。
2人は新転地での安らかな暮らしを望み、遠い田舎へと移り住む。
過去の凄惨な事件を忘れようとする親子。2人は“あの日”から抜け出したはずだった。
しかし、美菜をいじめの標的にしようとしていた同級生たちが黄色いレインコートを着た何者かに惨殺される。
その黄色いレインコート姿に美月を重ねる美菜。そして悪夢は次第に美菜を追いつめていく―。
オススメ度 ★★★★★★★★8
◆「少女惨殺」!!なんのひねりもくそもないタイトル!!(笑) まあそんな直球勝負ぶりに見事にひっかかった病笑さんは迷わず新作料金でビデオをレンタルしたった。でもまあパッケージから推測されるアレぶりとアイドル出演しまくりというそれぶりからあんまり期待はしてなかったんですが、意外やおもしろかったです。まあ基本的にアルジェント映画すぎでしたが。
映像が綺麗でよかった。主人公の女の子も可愛いか可愛くないかといえばしらんがな、って感じなんですが(死)ごっつ人形めいてて雰囲気はよかった。文字通りありえないような惨殺のされ方をする(笑)少女たちもなかなかいい。黄色いレインコート姿というのもなんだか不気味。ま、犯人のイメージも殺し方もまんま「サスペリア」か「フェノミナ」か!?くらいの勢いなんですが。大場久美子の怪演技も最初は違和感ありまくりですが慣れるとまあそれはそれでアリです(笑)。
犯人は最初の方ですぐにわかるんですが、クライマックスらへんからなんかシュールな展開になってきてちょっと不安になる(笑)。不安なまま、ラストも全く意味不明。その意味不明感が怖いといえば怖いんですが。結局よくわからないまま幕を閉じられてしまったような。
あと、冒頭の投身自殺する二人の少女の話は、本編に挿入する意味があったのかなかったのか。(03/5/13)
「少女地獄1999」(1999) 監督/山内大輔
出演/里見遥子 他
◆その少女は、薄汚れた河川のある街に住んでいる。
交通事故で障害者になってしまった姉を犯し続ける父親、レイプでしか快楽を得られない工員、
少女を追いつめるフェチストの青年実業家、血みどろで絶叫する乞食女、
そして、少女は狂気の終焉を迎えようとしている―。
オススメ度 ★★2
憂鬱になる度 ★★★★★★★★8
◆うーん、なんだかなー。とりあえずオススメはしないな。嫌いではないけど。観てるうちになんか全てがわからんくなってくる。幸せって、なんだ?みたいなね。
主人公の女の子がとにかく不幸。けっこう美少女なんだが。障害者の姉に逆恨みされたり、酔っぱらいの父親に虐待されたり、頭のおかしい乱暴な工員に惚れられたり、変態男に拉致られておしっこ飲まれたり、親しくしてた乞食女に突き放されてキレて殺してしまったり、もう、不幸の極み。観ないほうがいいです。
だったら紹介するなよと思われるだろうが、オススメばっかりでも、つまんないでしょう? 勧められなかったものに、逆に興味を示してしまうという複雑かつひねくれた人間心理に働きかけたりするかもしれないしね。(01/2)
「女呪霊」(2004)
オススメ度 ★1
◆まさか★1コあげるとは、数秒前の自分に対して驚愕しているが、まあいいや。都会の片隅の腐食、シロウトを出演させたアダルトDVDの実体について調査をする、という企画のドキュメンタリー制作中、あるDVD映像の中に、不可解なものが映りこんでいた。というわけで裏DVDの調査はほっといて、この心霊アダルトDVDの調査をしよう!というテイで話が進む。割とマジメ?に「特捜警察24時」風の生々しいドキュメンタリーが展開するものの、まあ所詮はあからさまなニセ心霊DVDを追う陳腐極まりない内容。観てると途中でなんともいえない虚無感に襲われるので自殺願望のある人などには大変に危険なシロモノである。(05/4/21)
「女優霊」(1996) 監督/中田秀夫
出演/柳ユーレイ、白鳥靖代、大杉漣
◆監督デビュー作の撮影中、ラッシュフィルムに一本の未現像フィルムが混じっていた。
その中に謎の女が映っていたが、どうやらそのフィルムは昔、製造中止になった作品のものらしい。
しかし、そのフィルムを観てしまった時から、次々と撮影現場に奇怪な出来事が起こり始め、
ついには死人まででてしまう。果たして、謎の女は誰なのか?
過去の女優のたたりなのか?映画の完成間近、次はなにが……。
オススメ度 ★★★★★★★★★★10
後からくる度 ★★★★★★★★8
◆病笑の周囲では「あんまり怖くなかった」っていう人が多いですが、そんな人には夜中、1人で観ることをオススメする。元来、ホラーを面白く観たいのなら、絶対に夜中に1人でみなければならないというのが私の持論。複数で観ると安心感があるし、絶対1人はなんかゆーたら「これは嘘っぽいよね」とか「あんまり怖くないよねー」とか、てめえ出て行け的発言をする奴がいて、ホラーの醍醐味である怖さが薄れるからです(ホントに怖くないD級ホラーの時は、思う存分こきおろして下さい)。
話は逸れたが、とにかくこの映画は、邦画ホラーによくある「観た時はそんなに怖くなかったけど、夜中トイレに行ったときに、急にワンシーンを思い出して怖くなってしまう」なやつだと思います。考えてごらんなさい。この映画に出てくるような髪の毛の長ーい女の人が、部屋の扉を開けたところにぼーっと立っていて(スゴイ近距離)、しかも突然もの凄い顔して笑い出すなんて、怖いじゃないか。それでも怖くないという人は、きっとイマジネーション欠乏症という病気にかかっているんでしょう。
というわけですが(?)とにかく「女優霊」は怖いです。柳ユーレイがいい味出してます。(01/2)
「死霊の罠」(1988) 監督/池田敏春
出演/小野みゆき、本間優二、小林ひとみ、島田紳助、桂木文、阿部雅彦 他
オススメ度 ★★★★★★★★★9
◆古い映画ですが、日本スプラッターホラーの代表的傑作。
人気女子アナウンサーあてにTV局に届いた一本のビデオテープ。それは、縛られた女が生きたまま身体を切り裂かれ惨殺されるという残虐な内容が映し出されたスナッフフィルムだった。事件性を感じたTVスタッフたちは、そのビデオの映像を手がかりに撮影場所とおぼしき廃工場に向かう。が、そこには恐ろしい死のトラップが待ち構えていた…という話。
しょっぱなから衝撃的な目刺しシーン。泣き叫ぶ女の眼球に、カメラに取り付けた小型ナイフを容赦なく突きつける。プツンと弾けて潰れる眼球の大写しが生理的嫌悪感をもたらすことは必至。その後もなんだかよくわからないけどオソロシイトラップによって次々と惨殺されるシーンオンパレード。まあ外国モノスプラッタブームに便乗して作った映画だけあって個性は全くないですが、日本人がずたぼろに殺されている場面というだけでも同じ日本人からみたら共感度が高いので痛怖いのでは。しかし変な濡れ場シーンは全くいらん。まあB級映画の醍醐味ということで目を瞑る。(01/?)
「死霊の罠2 ヒデキ」(1992) 監督/橋本以蔵
出演/中嶋唱子、佐野史郎、近藤理枝、角替和枝、きたろう、池波志乃、他
◆子供を堕胎した経験を持つ亜紀は映画館の映写技師をしている。夜になると無意識に女性を襲い、
その子宮をひきずり出し惨殺する。ある時、元アイドルで今はTVレポーターをやっている友人の絵美に、
影山という男を紹介される。影山は亜紀に興味を持ちつきまとう。
一方、絵美は影山の子供を妊娠し、お腹の子にヒデキという名前をつける。
ヒデキは血を欲し、絵美は友人たちを次々に虐殺する。亜紀は絵美の暴走を制すために彼女の元へ向かうが…。
オススメ度 ★★★★★★★★★★10
◆パッケージの佐野史郎が怖くて(笑)観るのをためらわれていたが、観たらかなりおもしろかったです。
亜紀が女を殺す理由は最後までビミョウに意味不明ですが、その際に使用するのが糸きりハサミという非常にマニアックで、絶対楽には死ねなさそうなカンジの武器なのが怖い(笑)。実際襲われた女子高生はなかなか死ねずに苦痛の中血まみれでビチャビチャとのたうちまわる。この辺のしつこさが邦画ホラーのいやらしさと魅力。
あと怖いのは、たびたび暗い映画館の中でじっと映写室の方を見つめている奇怪な子供。「呪怨」のあの白塗り少年を彷彿とさせる。クライマックスの亜紀VS絵美の女の戦いもコワイ。女同士って絶対髪の毛ひっぱりまわしあいますね(笑)。
佐野史郎はやはりオソロシイ(笑)。途中までクールな男なのに、突然「ママあ!」と叫びながら中嶋唄子を襲うキチガイ男に変貌。こんな時分から冬彦さん節全開!? 更にクライマックスで近藤理枝の腹を突き破って産まれてくる佐野史郎!! 「キングダム」にて女の股の間からグバアと産まれてきたウド・キアーを思い出しました。そういえば佐野史郎とウド・キアーはそこはかとなく同じ空気を纏っている。精神双子?(02/?)
「人体模型の夜」(1996) 監督/佐藤寿保
出演/白石ひとみ、有薗芳記、水橋研二、栗林知美、三野友華子、吉満涼太、黒沼弘巳
オススメ度 ★★★★★5
◆残念ながら昨年亡くなった中島らもの傑作ホラー短編集「人体模型の夜」から、「はなびえ」「耳飢え」の2編をピックアップして脚色したサスペンスエロティックドラマ。しかし原作の方はそんなにエロティックでもなんでもなく、なのにビデオパッケージから既に「…完全にエロス!!」みたいな勢いで、その上中島らもが大好きな友人がこのビデオを観た感想が「どこが中島らもの話なんか全くわからんかった」というネガティブぶりで、ま、たぶん一生観ないだろうなあ〜とか思ってたんですが、先日「5本借りたら1000円!」のレンタル店においてあと一本借りるもんがどうしても見つからないという大ピンチの中、ふと目にしたこのビデオ……というわけで不本意ながら借りてしまったんですが。
確かに、よくぞここまで脚色しきったものだと思われる全然違う話っぷり。あとほとんどエロビデオ。でもまあ、思ってたよりはおもしろかったですよ。割としっかり内容出来ていて。「匂い」によってその人間の生活習慣、持病、性格までがわかってしまう主人公の女が、元カレの不動産屋に紹介されて引っ越してきたマンションには、二人きりで暮らす義手の父と少し変わった息子、主人公の様子を隣室から「音」によって監視し続ける不気味なストーカー男などがいた。数日のうちに、部屋の不審な匂いに感づく女。そして、その部屋に隠された恐ろしい事実が次第に明らかになってくる…という話なんですが。
水橋研二扮する高校生の少年のキャラが不気味かつ妖しい魅力でいい(笑)。事故のせいで妻と自分の手を失いつつも陽気に振舞う父親に対する歪んだ愛情から、父親の義手をこっそり持ち出して自慰に耽り、それを静かに見つめる人体模型……とかはこちらの完全なオリジナルなんですけど。原作の方はホントに怖いホラー小説なので、時間があるならば迷うことなくビデオ観るより小説読んだ方が有意義。(05/1/17)
「人肉晩餐会」
オススメ度 ★ナシ。
◆ごっさおもんない。唯一おもしろかったのは主役格のおっさんの顔が椎名桔平にそっくりだったことくらいだ!(死)
売春宿を経営する夫婦とその取巻きのチンピラどもが、店から金を盗んだ女を拉致監禁しとにかく酷い目にあわせて死なせてしまって死体の処理に困って仕方なくバラして煮込んでまずそうなスープにして喰ってみるというこれだけでも実におもしろくなさそうな話。別に晩餐会もしないんだ。女をスープにするまでに1時間半も要するのだ。だ、だる〜。なんで観たの? なんとなく……。
どうでもいいが、監禁されて殴られ蹴られブスと罵られウンコを喰わされ殺されるというとても嫌な役どころを演じているにも関わらず、最初から最後までかたくなに一回も乳ポロリをしない!という女優のいらんプライドみたいなのがなんだか気になりました(笑)。あと劇中になんの意図でかしらんが何回か出てくる、ミッフィーの顔をしているのにキティの耳を持つ謎のぬいぐるみ・通称ミキティーの存在も他のところがどうでもいいだけになんだか無性に気になるや。(03/6/17)
「深夜臓器」(1998) 監督/山口洋輝
◆毎日毎日パチンコに明け暮れる青年。
ある時彼は深夜までつけっぱなしにしていたテレビ画面に、
白塗りの不気味な男が司会をつとめる、
不可解なクイズショウがい放送されているのを発見した―。
オススメ度 ★★★★★5
◆第2回インディーズ・ムービー・フェスティバルエントリー作品。 まずタイトルがかっこいい。「深夜臓器」って、こーゆーのツボです。そのまんまなんだけどね(笑)。
深夜のテレビ画面に映る、小さな密室で行われる謎のクイズショウ。正解すれば1問につき1千万。しかし不正解だと、司会者が差し出すカードを一枚ひき、そこに書かれた身体の一部をとられてしまう。解答者の男は次々に髪の毛、指、目玉をとられ、最後には心臓をえぐり出され死んでしまう。その光景を、ヤラセだろうと決めつけて観ていた青年の部屋のドアを、誰かが、叩き始めた……。
で、ここでお話は終わってしまった(死)。 ただなんか気色悪いスプラッタ撮ってやろうモード全開だったし。クイズの内容はなかなか秀逸だったけれど。まあ、そんなカンジ。(01/?)
「真霊ビデオX ほんとにあった怖い話 恐怖心霊写真館」(2000)
オススメ度 ★★★★★★6
◆これでもかというくらい心霊写真ばっかり見せてくれるビデオ。なんかしらんが「手だけの幽霊」ネタが非常に多い(笑)。しかし、その手のオバケにしろ、首や足が綺麗に消失してしまっている写真なんかが全体的に結構怖いです。ヘタに大げさにせず、ナレーションも淡々としてて雰囲気はいいです。更に、あんまりこういう演出は他では見られない「錯覚によって心霊写真に見えることがある例」なども出して、こういう構成がなんだか信憑性を増す効果を発揮して、さすが構成担当が清水崇(「呪怨」監督)なだけはあると思います(笑)。(03/4/3)
「ZOO」(2005) 原作/乙一
「カザリとヨーコ」 監督/金田龍 出演/小林涼子、松田美由紀 他
「SEVEN ROOMS」 監督/安達正軌 出演/市川由衣、須賀健太 他
「陽だまりの詩」 監督/水崎淳平 声の出演/龍坐、鈴木かすみ
「SO-far そ・ふぁー」 監督/小宮雅哲 出演/神木隆之介、杉本哲太、鈴木杏樹
「ZOO」 監督/安藤尋 出演/村上淳、浜崎茜
オススメ度 ★★★★★★6
原作オススメ度 ★★★★★★★★★★10
◆病笑は乙一の原作小説版「ZOO」がたまらなく好きで、とくに「SEVEN ROOMS」は近年読んだ中で最も怖いホラー短編なので、映像化は実にビミョーだな〜んと思っていた。あと、「陽だまりの詩」はなんでアニメやねん、とか思って(思う意味がわからんのだが)ずっと観ないでいたのだが、キャラクターデザインが古屋兎丸だと知って観る事にしたゲンキン人間。
「カザリとヨーコ」
双子なのに、ママはカザリだけをとても可愛がり、ヨーコにはろくに食べ物を与えず暴力を振るう。そんな生活の中、ヨーコは親切な老女に出会い、人から愛情をもらう喜びを知るが―。
理由のわからない虐待という重いテーマながら、原作の方は割と飄々とした性格のヨーコの視点で語られ、厳しい状況をあえて軽いノリで描いているのが秀逸ですが、さすがに映画で一人称目線は難しいので、ヨーコが可哀想な状況が嫌なほどに露見してしまう。でも結構良く出来ていました。
「SEVEN ROOMS」
ある日突然、コンクリートの小さな四角形の部屋に閉じ込められた姉弟。部屋は全部で七つ。ほかの六つの部屋にはひとりずつ人が閉じ込められていた。部屋と部屋を結ぶのは体の小さな弟しか通れない排水溝だけ。監禁されてから6日目を迎えた者は必ず惨殺される。果たしてふたりは生き残れるのか―。
映像になってよかったのは、誘拐された姉弟らが閉じ込められる部屋のイメージを具体化したところだけ。この話はラストシーンが肝心なのだが、案の定、演技力のない市川由衣には荷が重かった模様。その上描写がだいぶ改ざんされていて、いらんことしてる度95パーセント。このラストに関しては、何の感情も伴わない機械的な目線が必須だったのに。
「陽だまりの詩」は、アニメってなあ〜とバカにしていたことを土下座させて〜。ナチュラル・ボーン・オタクのくせにすいません。今回の中で一番よかったです。アニメにする意味もちゃんとありました。CGアニメ、ってとこはちょっとアレでしたが(死)まあいいでしょう。
「SO-far そ・ふぁー」
居間のソファで両親の間に座って過ごす団欒のひとときが「ぼく」の幸せだったが、ある日を境に父は母が死んだと言い、母は父が死んだと言う。それぞれには「ぼく」の姿しか見えなくなっていた。ぼくだけでつながっていた3人の世界だったが、やがてその世界が崩壊しはじめる、という話。無難に綺麗に演出してましたが、とにかく神木隆之介の演技力がハンパねえというところにビビらされっぱなしで内容がおざなりになってしまうトラップ(死)。
「ZOO」は、今回最も原作のイメージからかけ離れていたが、スタイリッシュかつ不気味な映像が凄くかっこいい。だが、そういう映像にありがちな、内容が全くついてこない現象がもちろん発生。切ない狂気の物語が台無しに。でも彼女の死体写真の出来はすばらしかった(笑)。(06/4/14)
「スウィートホーム」(1989)
製作総指揮/伊丹十三
監督/黒沢清
出演/宮本信子、山城新伍、NOKKO、黒田福美、古館伊知郎、益岡徹、渡辺まち子、三谷昇、伊丹十三
オススメ度 ★★★★★★★★8
◆死去した有名画家・間宮一郎のドキュメンタリーを撮るために山奥の廃墟と化した豪邸を訪れたTVクルーたちを襲う怨霊の恐怖を描く幽霊屋敷モノ。
小学生くらいのときにはじめて観たときは怖くて夜も眠れないトラウマになりましたが(笑)、10数年経った今観てもそんなに古びてないしスプラッタ描写もすごいしストーリー展開もしっかりしていて面白いです。しかし今観るとものすごく「ポルターガイスト」とカブります(笑)。クライマックスに出てくる怨霊のかたまりオバケはすごくがんばっているけどやっぱりハリボテは安っぽい(死)。そして全体的に妙にスプラッタシーンが日本人離れしていると思ったらSFX総指揮をしている人は外人だった。
あと別にどうでもいいんだけどなんでNOKKOなの?(03/3/24)
「スケアー 地獄の課外授業」(2002) 監督/内田英治
出演/佐藤寛子、長澤奈央、及川ゆうき、大上祐美子、工藤亜耶、奈須綾香、井上望 他
オススメ度 ★★★★4
◆このタイトル。古きよき80年代のB級洋物ホラーに勝手につけられただせえ邦タイトルのようだ。しかし話の内容にもっと着目してつけるなら「ドキ★制服だらけの血みどろバイオレンスクラブ活動(ポロリはないよ)」だ。
数年前に女子高生が監禁され殺されたという山奥の廃墟と化した山荘に、その事件のドキュメンタリーを撮るため訪れた高校の放送部のメンバー。この設定からして、犯人も捕まってないのに、そんな危なっかしい場所に絶対行くはずねえだろと思います。しかしそう言っては話がはじまらないのでスルー。
冒頭の入り方から、殺人鬼のコスチューム、展開から犯行動機まで、全てが「スクリーム」と一緒です。こんなに堂々とパクってたら一種清清し…くは全然ないですが。しかし「スクリーム」よりダメなのは犯人がすぐに分かるし、犯人の数が多いせいで、後々に辻褄が全く合わなくなってしまうシーン満載。観てる人間に意外性を与えたかったのでしょうが、見事に失敗している。矛盾のあらし。
しかしまあ、そんなことはこの映画を観る分には関係ないのでしょう。これはアイドル映画だからだ。可愛い(とは言いがたいおなごもいるが)女の子たちが制服姿で眩しい太ももで血まみれでバットでナイフで斧で!殴ったり刺したりもう大変!ああっ、も、萌え〜! という殿方のための映画かい? 映像はよかったです。編集はだめだったです。個人的にはハリケンブルー・奈央ちゃんのイッテる演技がよかったです(笑)。(03/3/25)
「ステーシー」(2001) 監督/友松直之
出演/加藤夏希、尾美としのり、野上正義、筒井康隆、内田春菊、佐伯日菜子、大槻ケンヂ、田中要次 他
◆21世紀初頭。15歳から17歳の少女たちが次々に原因不明の突然死を遂げる。
しかもその死体は数十分から半日ほどでゾンビになって甦り、周囲にいる生きた人間たちを食い殺すようになる。
この現象は世界中のあらゆる国々で起こり、世界中は大パニック。人々はこの少女ゾンビを“ステーシー”と呼び、
対策として、ステーシーを165分割に切り刻み息の根を止める『再殺』の権利を家族や恋人に与え、
家族や恋人が殺せない場合に出動する「ロメロ再殺部隊」が組織された。
そんな混乱の中、地下で黙々と人形を作り続ける人形遣いの渋川は、謎の美少女・詠子と出会い、
自分がステーシーになった時に、再殺してほしいと頼まれる―。
オススメ度 ★★★★★★★★★★10
◆意外と邦モノで少ないような気がする「ゾンビもの」(まあ火葬文化だからしょうがないけど)だが、この映画はそんなゾンビもののニッポン代表にしてもいい(笑)。いたいけな少女たちがウーウーアーアー言いながら無差別に人肉を食らいそんな少女ゾンビらを容赦なくバラッバラの肉塊にしなければならない!なんてこんなめちゃくちゃな話を思いつくのは大槻ケンヂだけだ!最高だ!(笑) 「ロメロ再殺部隊」やら、ステーシー再殺専用のポップなデザインのチェーンソーの名前が「ブルース・キャンベルの右手」(劇中でこれのTVCMに出ているウサギ耳の佐伯日菜子は激モエだ)だのゾンビFANにはたまらない小ネタが満載。特殊メイクも素晴らしく、少女が血みどろで腕がもげてたり目が潰れてたり165分割されてもゴミ箱の中でまだグーギー言ってる様は必見!ノリノリで演技していると思われる少女ゾンビどもが舌をベロベロ出し目を剥きカクカクした動きで群れを成して大移動する様も必見!そして演技力はいかがなものかと思うがしかし初登場時のベビードール姿もセーラー服姿も死ぬほど可愛い加藤夏希も必見だ!!
洋モノゾンビを意識しまくった世界の終幕における狂気的なゾンビ支配地獄に、冴えない男と不思議系美少女との淡い恋を絡めて展開するが、片や人間性を失ったゾンビ少女がバラバラグチャグチャにされていくバイオレンスまみれの物語、一方でいつかはステーシーになる悲劇的な運命を背負いながらも人々に慈愛を与え微笑むことを絶やさない詠子のまったりとした時間が流れる物語が交錯しなんだか不思議な雰囲気をかもし出す。実は詠子と渋川のシーンにはそんなにいらんようなシーンも多々ある(死)が、まあこれをおざなりにしてしまってはその他大多数のゾンビスプラッタと変わりばえなくなってしまう(そんなことはないけど)恐れもあるのでまあいいんですが。
最終的にはこれは大いなる愛の物語だったのか!?と度肝を抜かれる(笑)が、ただ単純かつ不純に女の子がゾンビになっちゃうってところを楽しむのもいい。(03/12/20)
「THREE 臨死」(2002) 監督/キム・ジウン、ノンスィ・ニミブット、ピーター・チャン
出演/チョン・ボソク、キム・ヘス、レオン・ライ、エリック・ツァン、ユージニア・ユアン 他
オススメ度 ★★★★★★★7
◆キム・ジウンの「memories」、ノンスィ・ニミブットの「the wheel」、ピーター・チャンの「going home」という三作で構成されたオムニバスホラー。
「memories」は、ある日妻が突然失踪してしまったことに苦悩する夫。一方、妻は見知らぬ路上で目を覚ます。自分が一切の記憶を失っていることに気付いた妻は、わずかな手がかりを頼りに、あてのない放浪を始めるが―という話。セリフがほとんどなく、映像イメージだけで展開していく物語。最近の韓国映画は本当に目を見張るほど映像が美しい。が、それだけではなかなか内容にはのめりこめないけど。秘密をかなり小出しにしてくるので、早く真相を知りたい!というかんじよりは早く終わってくれへんかな〜と思ってしまいます。「驚愕の」真実も、予想通りで物足りない。
第2話「the wheel」―タイの伝統芸能の一つ“ヒュン・ラコーン・レク”は美しい人形によって演じられる一子相伝の芸能として、ある一族によってその技術は守られてきた。そして、この伝統を守るために一族の家長は、万が一にもその伝統を盗もうとする者があればその者が呪われるように人形に呪術をかけていた。そして、ある時美しい人形を手に入れた男が、家族もろとも人形の呪いで次々に命を落としていく、という話。ただでさえ技術面で劣るだろうに、「memories」の次に配置されたらより一層映像の荒さが際立つ。タイ独特の雰囲気と熱気は確かに伝わりやすいけど。伝統芸能の世界がメインになっているせいで、ただでさえ意味難解な話が余計にちんぷんかんぷん。本編中一番オーソドックスな怪奇短編ではあるけど、観客をかなりの勢いで置いてけぼりにしているのでこれもやっぱり観てて眠くなる。
ラストの「going home」も、映像は綺麗だが物静かな印象で幕が開くので、結局全部退屈な話なのかなーと思いきや、病笑はこの話はかなり好きです。
妻に先立たれ、取り壊し寸前の古いアパートに引っ越してきた中年警官とその幼い息子は、向かいの部屋に半身不随の妻と暮らしているという男と知り合う。ある日息子が行方不明になり、警官は男を疑って、向かいの部屋の中に踏み込む。彼がそこで見たのは、バスダブの中に横たわる男の妻の死体だった。
中年警官(エリック・ツァン)に襲いかかられて悪戦苦闘する男(レオン・ライ)が、最初のうちはメガネにのっぺりした髪型の「香港の佐野史郎」的な見た目であからさまに怪しく(笑)、しかし警官を緊縛したと思いきやなんかやたらかいがいしく世話をしてやったりする優しさみたいなんがますます怪しく(笑)、美しい妻の死体もまたかいがいしく世話して、薬草を煮た薬湯に浸す行為を何年にも渡って毎日欠かさず行うことによって「彼女は必ず生き返る」と繰りかえすが、その光景のあまりの怪しさに「この男は絶対気が狂っていて、ストーカーした末殺してしまった女の死体を自己満足のためにああやって毎日触り続けているのに違いない…!!」とか勝手に想像してしまったんですが、真相が明らかにされた時、あまりの運命の理不尽さと悲しさに胸が締め付けられる。行方不明になった警官の息子や、夫婦の娘らしき少女のエピソードなどはちょっと余計だったような気もするが、これがなかったらなかったで物足りなかったかもしれない。(04/11/29)
「洗礼」(1996) 監督/吉原健一
出演/今村理恵、秋川リサ、田子千尋、網浜直子、吉田美江 他
オススメ度 ★★★★★★★7
◆その昔、美人女優として名を馳せていた若草いずみ。しかし年老い、醜い痣に覆われた顔を憂鬱に思いながら、美しく成長した一人娘のさくらを溺愛していた。しかし、さくらの身体に傷がつくことを極端に恐れるほど大切に育てていたのは、自分の老いた身体と娘の身体を脳だけ交換し、女優としては手に入れることが出来なかった女としての幸福な人生をやり直すためだった―。
楳図かずおのスプラッタサイコ少女漫画が原作。たぶん中学生の時に原作を読んで、もちろん大変おもしろかったんですが、映画はどうなんだろうねえと思ってずっと観ないでいた。最近なんとなく思い立って観てみた。パッケージ写真に脳みそ鷲掴みにした今村理恵が写っているが、この写真はそうでもないのに、劇中の今村理恵、し、し、死ぬほど可愛いずらー!!(鼻血)もっと早く観とけばよかったわーん。ちょっと安達ユミと似てるが、造作の完璧なクールビューティーさは今村理恵が勝っている。ベストオブロリータぁ!!セミヌードだって惜しげない。しかしパケ裏には今村理恵のものらしき(吹き替えの可能性もあるが)乳丸出しの写真が載ってましたが、本編には乳は出ません。だまされました。そんなさくら(脳を交換した後のいずみ)と恋に落ちるピアノの先生の顔が物凄いバタくさいのに、流暢な日本語で所帯じみた家庭を持っていてそのギャップがおもしろいです。
映像もフィルム撮りのレトロな魅力としっとり感がいい。あの感じだからこそ、すごいマシーン(マシーンとしか表現できんような物々しい手術器具)にて脳みそを交換するという大胆すぎる設定も、あまり違和感なく観られます。このシーンはかなりグロテスクでよい(笑)
とにもかくにも今村理恵が可愛すぎるのでそこがとにかくオススメな映画。話はもちろん原作読んだ方が有意義だよ(死)まあでも原作のテイストを損なうことなく上手くまとめていたと思います。ちょっと無理があるで!という展開も今村理恵の可愛さ(しつこい)でカバーしています。(06/4/7)
「ソドムの市」(2004) 監督/高橋洋
出演/浦井崇、小嶺麗奈、中原翔子、園部貴一、宮田亜紀、吉行由実 他
オススメ度 ★★★★★5
◆俎渡海家の子孫・市郎(浦井崇)は破壊的人間の血を受け継いでいた。それは、18世紀の先祖、市兵衛が無実の二人の女キャサリン(宮田亜紀)とテレーズ(小嶺麗奈)を責め殺した呪いだった。300年後、キャサリンは恐るべき因果で市郎の妹へと、テレーズは復讐の女刑事として転生していた。兄を慕うキャサリンの意図しない大量殺戮が、市郎の狂気を呼び起こし、『ソドムの市』なる残酷な人間に変貌させてしまった―。
同型のDVカメラによる撮影、同一予算、エンターテインメント作品という条件で、日本映画界を代表する監督と気鋭の新人たちが競い合う『映画番長』プロジェクトの第3弾、“ホラー番長”シリーズの1本。
パリゾーニの同名傑作狂気映画とは特に関係ない(たぶん)。このタイトルは、ひとえに主人公俎渡海市郎が盲目となって居合い抜きで人間をバサバサ斬り倒していくという「座頭市」パロ故のものですね。「リング」シリーズの脚本家として有名な高橋洋だが、この人はおそらく監督には向いてないんだろうね(笑)意図的であるにせよ、ほとんどが失笑で場を乗り切るしかないというほどの過酷なしょぼいギャグと演出の嵐、混乱を招く展開、名脇役たちが織り成す怪演技、「血の因縁」によって紡がれた呪いというのはいいけど、それにしたって過剰なシュールがそれをめちゃくちゃにしてくれている。(05/4/21)
「ゾンビ自衛隊」(2006) 監督/友松直之
出演/渡瀬美遊、大夫剛功、山崎潤、佐伯俊、みひろ、荒井兼二 他
オススメ度 ★★★★★★★★★9
◆演習のために樹海に赴いていた自衛隊らが、突如地球に不時着して爆発したUFOから放たれた怪光線の影響でゾンビ化した死体の群れに襲われ、樹海の中のペンションに避難する。だが、ゾンビはぞくぞくと増え、身内からも犠牲者が出てくる。絶体絶命の危機の中、唯一の女性隊員・ユリの秘密が明らかになる時、僕らのサイバー自衛官が息吹をあげるのだ!! 「ステーシー」にて和製ゾンビの素晴らしさを僕らの眼前に叩きつけてくれた友松監督の最新作。今回もマンセーロメロの精神で超B級ゾンビホラーコメディが猪突猛進。「ブレインデッド」ゾンビに勝るとも劣らない(ほぼまるパクリしているゾンビもいるが(笑))個性的なおもしろゾンビがいっぱい。特にペンションのオーナーゾンビの動きの爆笑度は神レベル。スプラッタもちゃんと畜生の内臓をお使いになっているのでリアルな生臭さが鼻を劈くかと錯覚するほど素晴らしい。クライマックスに至ってはもはやゾンビ映画という存在意義を根底から覆しているような気もするが、まあおもしろかっこいいから別になんでもいいや!女子高生ゾンビ集団も健在だが、「ステーシー」のときのような可愛げが微塵もない(笑)。(06/7/31)
「ゾンビ屋れい子」(2004) 監督/稲葉博
出演/秋山莉奈、森絵梨佳、細田あかり、安座間ゆきの 他
オススメ度 ★1
マンガはおもしろい度 ★★★★★★★★★★10
◆原作のマンガの方は、「そうか!!どんだけ鬼畜でも血みどろでも猟奇的でも、おもしろいもんはおもしろいんだね!!ビバ血みどろビバゾンビ!」と興奮させてくれる怒涛のおもしろさを誇る少女ホラーマンガの革命児なのだが、そんな原作を一切ムシする形で、一体なにがどうなってそうなってしまったのか、し、死ぬほどおもんない!!と発狂させられそうになるおもんなさ。原作であれだけゾンビが跋扈しアクションシーン多彩で血と内臓が氾濫しているのに、映像には「血糊ナシ!?」というていたらく。なぜならこれはアイドル映画だかんね〜!…バカっ!(涙) もーやるなよ〜汚すなよ〜触らないでよ〜おもしろいものには〜。やるならちゃんとやれ!! 莉奈タンはかわいいがツインテールなのは冒頭5分のみだし、展開はだらだらだらっだらしとるし、盛り上がるシーンゼロだし。中年神父のキャラはちょっといい。でも血糊ゼロっていうのはなあ。ナシよね。しかもこれ続きモノらしく、すごいハンパなとこで話が終わるのだが、もう全然観る気起らんよ。莉奈タン萌えの人のみ観とけばええやんけ。(04/3/31)